Harmonistaとは
『Harmonista』には、「それぞれの個性がハーモニーを生みだす」という意味を込めました。
”共存共栄”。人にはそれぞれ個性があり、ものにはそれぞれ特性があります。
長所に見えるものは時として短所になり、
短所に見えるものは時として長所になります。
自分の持っている個性や、ものの特性を否定するのではなく、
その特性を理解し、活かすことが大切です。
脳科学、心、そして医療現場の視点から人への理解を深め、
より自由に生きることを目指します。
Harmonista代表 木ノ本景子
ヘテロクリニック代表
・医学博士
・日本内科学会内科認定医
・日本神経学会神経内科専門医
・認定産業医
・一悟術リーディング2級
・感情カウンセラー協会認定 感情カウンセラー
・リズ・ブルボーのからだの声を聞きなさいスクール
カウンセラーコース終了
・日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー
・NLPプラクティショナー
著書に『脳の取扱説明書』(みらいパブリッシング)
・2016年7月31日 よみうり堂 著者来店で紹介されました
「脳の取扱説明書《救急隊編》」
機関誌「救命救急」第37号 基礎医学講座Ⅱ(2017年3月10日発行)
http://fasd.jp/smarts/index/292/
詳細なプロフィールはこちら
https://hetero-clinic.com/aboutus/
<その人に合ったゴールを>
神経内科ってご存知ですか?
あまり知られていませんが、脳や脊髄、神経、筋肉をみる内科です。
手足が動かない、言葉を話したり理解したりできない、
もの忘れ、頭痛、めまい、しびれ、ふるえ、といった症状がある人がきます。
脳は、私たちの行動や思考を左右する大切なものです。
私は16年間「急性期病院」という、
救急車の受け入れを行っている病院で神経内科医として勤務してきました。
神経内科の病気で、救急車で運ばれてくる方は、ほとんどの場合は脳梗塞です。
昨日までは健康に過ごしていたのに、ある日突然半身が動かなくなったり、
言葉が話せなくなったり、飲みこみができなくなったり、
ひどい場合には意識がなくなり、お亡くなりになる場合もあります。
回復される方もいらっしゃいますが、残念ながら後遺症を残される方も多くいらっしゃいます。
そういう方たちに対し、回復が見込める時期に、集中してリハビリを提供する病院、
というのが「回復期病院」です。
そこで3年間勤務してきました。
この19年という長い年月を通して、感じた事というのは、
『人によって価値観が違う』ということです。
いくら医学的に最善であったとしても、
それを受け入れるのかどうかを決定するのは、本人なのです。
脳梗塞にかかる方には、糖尿病、高血圧、高脂血症といった、
いわゆる成人病をかかえている方が多くいらっしゃいます。
再発を予防するというのであれば、
それらを厳密にコントロールするということが重要です。
しかし、厳しい食事制限やインスリン投与などが最善であったとしても、
本人が守れないようなものであっては意味をなしません。
であれば、多少リスクは上がったとしても、その人ができる妥協点は何かを
探す必要があります。
そして、もう一つは年齢です。
40歳で脳梗塞になった人と、90歳で脳梗塞になった人と、
同じ再発予防の指導をするのか?ということです。
もちろん、90歳だからといって食事指導をしなくてもいい、
というわけではありません。
しかし、本人としても家族としても、
「もう年だから好きなものを食べたい」というニーズが強くなります。
それは、病気の視点からは間違っているわけですが、
その人本人を見た場合はどうでしょうか?
リハビリテーションに対する考え方でも、同じことがあります。
麻痺を治す、運動の機能をよくするという視点だけで見ると、
『人に手伝ってもらってでも歩ける』がゴールになるでしょう。
でも、本人に「お家に帰りたい」というニーズがあって、
でも「日中は家に誰もいない」という事であれば、
『車いすでもいいから自立』というゴールも選択肢としてあがるかもしれません。
どちらかが正しい選択というわけではなく、
「どちらが本人にとってベストなのか」
という事が大切だと思うのです。
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