ストレスとは
1930年代に生理学者のハンス・セリエが「ストレス学説」を提唱。
彼は、生物が不快な刺激を受けるとその刺激の種類とは関係なく、ある共通のホルモン(ストレスホルモン)出すことを発見。
現在は、「なんらかの刺激が身体に加えられた結果、身体が示したゆがみや変調」のことをストレスといい、その原因になる刺激はストレッサーという。
ストレスとストレッサー
ストレスとストレッサーの関係は、よくゴムボールに例えられる。
ゴムボールを指で押すとへこむ。
ゴムボールのへこんだ状態が「ストレス」、押している指が「ストレッサー」
最初は球体だったゴムボールが、指で押すという(ストレッサーの)刺激を受けて、へこんだ状態(ストレス)に変わる。
通常であれば、このへこんだ状態は、ゴムボールから指を離して(ストレッサーから解放されて)、少し時間が経つと、元の球体に戻る。
しかし、ゴムボールを押す力が強すぎたり、あまりにも長い時間ゴムボールを押し続けたりするとゴムボールは元に戻らなくなってしまう。
私たちの身体も同様だ。
通常であれば、ストレッサーにさらされて、体調を崩しても、そのストレッサーから離れ、休みをとることで、人の身体の持つホメオスターシス(生体恒常性)が働き、元に戻ることができる。
ただ、それはストレッサーが軽いものだったり、わずかな時間だったりする場合に限ってのことだ。
つまり、ストレッサーが強すぎたり、あまりにも長い時間、ストレッサーにさらされていたりすると、身体をもとの状態に戻すのが難しくなる、そして病気になるのだ。
ゴムボールの場合は、見てすぐにストレッサーにさらされているかどうかがわかる。
これが、人の場合には、特に自分のことになるとストレスの状態にあるかどうかも気づきにくい、つまりは、まだ元に戻れるうちにストレッサーから逃れる手段を取りにくいということだ。
参考)
ストレスとは
厚生労働省 ストレスチェックダウンロード
ストレスで甘いものが食べたくなるメカニズム
脳科学者で肥満の専門家Achim Peters氏によると
脳の燃料は、でんぷんやショ糖などの炭水化物を分解して得られるグルコース
⇒炭水化物を摂取すると速やかに体へエネルギーを供給できる
脳がストレスを受けると、通常よりも12%も多くのグルコースを必要とする
⇒脳の要求に従って、スナック菓子を食べたり主食を多く食べたりする