百日咳
診断基準
臨床症状
14日以上の咳があり、かつ下記の症状を1つ以上伴う
1. 発作性の咳込み
2. 吸気性笛音 (whoop)
3. 咳込み後の嘔吐
実験室診断
発症から4週間以内:培養、LAMP法 + ペア血清による血清診断
4週以降:LAMP法 + ペア血清による血清診断
1.百日咳菌分離
2.遺伝子診断:PCR法またはLAMP法
3. 血清診断:EIA法 抗PT-IgG抗体
DTPワクチン未接種児・者:10EU/ml以上
DTPワクチン接種児・者または不明:100EU/ml以上
ペア血清:確立された基準はないが、2倍以上を原則とする
単血清:100EU/ml以上
臨床診断
臨床症状は該当するが、実験室診断はいずれも該当しないとき
確定診断
1.臨床症状は該当し、実験室診断の1~3のいずれかが該当するとき
2.臨床症状は該当し、実験室診断された患者と接触があったとき
出席停止期間の基準
特有の咳が消失するまで、または、5日間の適正な抗菌薬投与が終了するまで
感染症法における取り扱い(2018年1月)
2018年1月1日から、適切な検査診断で百日咳と診断された症例は、年齢を問わず全数把握として報告する
医師は、都道府県知事に対して、患者の年齢、性別等を7日以内に届け出なければならない