パーキンソン病 Parkinson Disease (PD)
治療
wearing off現象
wearing off現象とは、L-DOPAの薬効時間が短縮し、L-DOPA服用後数時間を経過するとL-DOPAの効果が消退する現象をいう
non on現象またはdelayed on現象
non on現象、delayed on現象いずれもL-DOPAの吸収障害によって生じると考えられる
non on現象:L-DOPAを服用しても効果発現がみられない
delayed on現象:L-DOPA効果発現に時間を要する
peak dose diskinesia
すくみ足
幻覚・妄想
外科手術や全身状態悪化に伴う絶食への対処法
・手術前には可能な限り抗パーキンソン病薬を内服継続させ、症状増悪や合併症を予防する
・経口摂取困難な際には、L-DOPA/DCI配合剤100mgにつきL-DOPA 50~100mg程度を静脈内に1~2時間かけて点滴投与する
なお、症例や状況に応じて適宜投与量・投与時間の調整を行う
注)本邦では添付文書上、一日量が50mgまでとなっているが、特に進行期のパーキンソン病患者の運動症状のコントロールにおいては、本投与量は全く不十分であることを理解しておく必要がある
・低用量の抗パーキンソン病薬を内服中の症例には、従来薬よりも低いL-DOPA換算量のロチゴチン(ニュープロパッチ)への切り替えを考慮する
アポモルヒネ(アポカイン)も短時間のレスキューには有用である
参考)パーキンソン病治療ガイドライン2018
L-DOPA 50~100mgがニュープロ 9mgに相当すると予想されている
ロチゴチン代替当初はLEDD(レボドパ換算用量相当量)よりも低い投与量(LEDDx0.55とする文献がある)から開始してもよいであろう
悪性症候群
睡眠障害
パーキンソニズムをきたす薬剤
外部リンク