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高次機能 ― 局所症状

言語

◆ 診察項目
構音障害、無言症などの言語以外の機能障害を鑑別します。
口頭言語:自発話、聴覚性理解、呼称、復唱
文字言語:読み、書き

◆ 口頭言語の障害
・自発話の印象により流暢性非流暢性に分けます。
構音に歪みがなく、発話の量が多くて長い文がなめらかに出てくる場合は流暢性失語です。
いっぽう、努力性発話で、音に歪みがあり、短い文や単語をぽつぽつ話す場合は非流暢性失語です。
・聴覚性理解は、口頭命令やはい・いいえで答えられる質問で確認します。
・呼称の誤りは、想起できないのか、別な単語に誤るのか(語性錯語:牛⇒馬)、音を置換した誤りか(音韻性錯誤:ウシ⇒ツシ)を記載するようにします。
また、カテゴリー(動物など)や語頭音を与えて、一分間に単語をいくつ想起できるかも喚語能力の良い目安になります。
・復唱は、一回の呈示で何音節まで繰り返せるかを記載します。健常人では、俳句程度の長さは復唱可能です。

◆ 文字言語の障害

◆ 動画リンク
失語症~Broca失語とWernicke失語~
失語症~さまざまな臨床像~

用語解説

◆語頭音(ごとうおん)
単語、または文節などの(形態)音韻論的単位の最初の位置にある音

◆錯語(さくご)
言い間違えること
語性錯語:「とけい」を「めがね」と言うように、他の単語に言い間違えてしまう
音韻性錯語(字性錯語):「とけい」を「とてん」「とけん」などと発音を間違える
ジャルゴン:言葉の言い間違いがひどい、まったく意味不明の言葉

◆残語(ざんご)
「全失語」など重症の失語症でみられる
「そうだ」「だめ」など、限られたいくつかの言葉が繰り返し出てくる場合、それらを残語という

◆保続
同じ言葉が何度も繰り返されること
例)名前を聞かれ、名前が言えたあと、続いて年齢を聞かれても名前を言い、次に住所を聞かれても名前を繰り返すような状態

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