医療 ― お役立ちリンク集
高次機能 ― 局所症状
計算
◆ 診察項目
計算には暗算と筆算があります。
暗算は、MMSEの100-7の課題を用います。
筆算としては、2桁×2桁の乗算ができれば充分ですが、教育歴によってはさらに易しいものにします。
計算で失敗した場合には、数を扱う能力をみるため、ある程度桁数の多い数字の書き取りを行っておきます。
◆ 計算の障害
計算能力を検査する場合には、まず病前の能力の確認が重要となります。
教育歴の低い高齢者では、ほとんど計算の経験がない人もいます。
暗算は、計算能力のほかに全般性注意や覚えたものを把持しておく機能も関与するので、暗算ができないからといって失算であるとは言えません。
筆算には、数の概念、数の読み書き、九九の想起、繰り上がりや繰り下がりを含む計算操作の理解、空間的な位取りの理解など多くの要素が関与します。
したがって、答えが誤っている場合には、どこでつまずいているかを見極める必要があります。