医療 ― お役立ちリンク集 ― 高次機能
局所症状
局所症状の診察を始める前に、家庭や病棟での生活でどのような問題があるのかを具体的に聞き取り、それがどのような高次脳機能障害によって生じているのかを推測します。
また、高次脳機能は病前能力に個人差が大きいため、家族の話や教育歴、職業などから病前のレベルを推定し、発症後にどのように変化したかを把握するようにします。
MRIやCTで病巣を確認できれば、その部位に関連する症状を特に気をつけて診察するようにします。高次脳機能障害は、他の神経症状に比べて病巣部位と症状の対応に幅があることが多いです。しかし、病巣と症状のおおよその関係を把握しておくことで、より効率的な診察が可能となります。
また、ある検査で失敗した場合には、その原因が何であるかを常に考えながら診察を進めるようにします。点数や症状の有無だけを記載するのではなく、どのような誤り方をしたのかを観察し、その背景にある機能障害を推測するようにします。