三宅式記銘力検査

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三宅式記銘力検査

【検査方法】
検査するときにはあらかじめこの表にない言葉を使い(例えばビール=コップとか、万年筆=鉛筆とか、または男=女とか選定して)、被験者に次のように読み聞かせて暗記させるのが必要である。
「これから私が次のような言葉を言うからよく聞いてそれをよく覚えてください。いいですか。ビール=コップ、男=女、万年筆=鉛筆。このような言葉を1個言いますからよく覚えて、次に私がビールと言ったら、コップ。男と言ったら女。万年筆と言ったら鉛筆という具合に答えてください。解りましたか。」
と、ゆっくりこの言葉を言い聞かせ、再三念を押してよく理解させなければならない。おおよその時間的間隔はビール=コップと次の男=女との時間は約2秒くらい置く。これはBの場合も同様である。その準備ができたらいよいよ本検査に移る。その際、次のように言い聞かせる。
「これから先程やったような言葉を言うからよく聞いてください。」と言って始める。その結果、第一回目に全部正答しない時は同じ条件で繰り返して行う。また、この検査で最も大切なことは例えば検査がビールといって即座にツマミと答えた時はそのまま記入し、次へ移る。もちろん、その時間も記入する。しかし、反応時間が10秒待っても回答のない時はこれを忘却として移る。

次にB、無関係対語試験であるが、AとBとの間隔は約10秒くらいおいて始める。
Bの場合は次のように指示する。
「今度は先ほどのように関係のある言葉でなく全く関係のない言葉を、先ほどやった要領でやりますからよく覚えておいてください。」と言って、例は挙げずに本検査を施行する。その要領はAの時と同様に正答数と誤答、忘却をそれぞれ記入し反応時間も同様に記入する。

参考) 三宅式記銘力検査(東大脳研式記銘力検査)の標準値:文献的検討 広島修大論集. 人文編 48(1), 215-272, 2007-09-30