片頭痛
メカニズム:脳の血管が拡張して周囲に炎症を引き起こし、脳の神経を刺激して痛みが生じる
誘因因子
・精神的因子
ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠不足、睡眠過多
・内因性因子
月経:月経前にエストロゲンとセロトニンが減少→血管拡張
・環境因子
天候の変化、温度差、気圧、人ごみ
・食餌性因子
血管拡張作用を有する食品・物質
血管収縮作用を有する食品・物質
経過
予兆期:2日前~30分前
過食、あくび、集中困難、抑うつ、倦怠感、首や肩のこり、感覚過敏
前兆期:1時間~5分前
閃輝暗点、めまいなど
頭痛期・緩解期:4時間~72時間(小児の場合は1時間~72時間)
頭痛期:食欲低下、嘔気・嘔吐、光過敏、音過敏、嗅覚過敏、アロディニア
緩解期:眠気
回復期
食欲低下、疲労感、抑うつ、躁状態
筋緊張性頭痛
緊張型頭痛は頭全体が鉢巻きで締め付けられるような痛みが続く頭痛です。
原因:身体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張
身体的ストレスによる筋肉の緊張:
上半身を前かがみにしたパソコン操作やうつむき姿勢を長時間続ける→頭を支えている首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなる→頭痛
精神的ストレス→自律神経に影響→頭痛
メカニズム
- 末梢性因子:筋膜や神経などにある痛みに対する受容体
- 中枢性因子(脳幹や大脳など):筋膜から中枢への痛みに対する反応が三叉神経を介して中枢を感作
- 末梢、中枢いずれの関与も考えられ、おそらく頻度の少ない緊張型頭痛では末梢性因子が主に関与し、頻度の高いおよび慢性の緊張型頭痛では三叉神経を介した、末梢と中枢の両者が複雑に関与していると考えられます。
対策
- 生活習慣として普段から正しい姿勢をたもつことと、長時間同じ姿勢をとり続けないことを心がける
- 運動や入浴による血行促進
- セルフケアで頭痛が改善されない場合は、薬物療法(筋弛緩薬、鎮痛薬、抗うつ薬、抗不安薬)
関連リンク
日本頭痛学会
頭痛について一般向け、医療従事者向けの情報があります。
国際頭痛分類、頭痛ガイドライン、頭痛ダイアリー、頭痛体操など
多彩なコンテンツがあります。
頭痛大学
頭痛に関する情報を集めたホームページ
最新情報からマニアックネタまで…