ADによるMCIの診断

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ADによるMCIの診断
*主要臨床基準*

臨床および認知機能の基準を満たすこと
・以前と比較して認知機能の低下があり、
これは本人、情報提供者、臨床医のいずれかによって
指摘されうる(病歴や観察における証拠による)
・1つ以上の認知機能領域における障害の客観的証拠がある
(正式な、あるいはベッドサイドでのテストにより複数領域の認知機能検査による)
・日常生活動作は自立している
・認知症ではない

MCIの病因がADの病態生理学的過程に合致すること
・可能な限り、血管性、外傷性または薬物誘起性の認知機能の減衰の原因を除外する
・可能な場合、縦断的な認知機能減衰の変化を照明する
・適切な場合、ADに関連する遺伝子的要因に一致する病歴を記録する
他集団との比較ではなく、時間軸に沿って一個人の中で
認知機能障害の低下が認められる点が強調されており、
認知機能を繰り返し評価することが理想である。

 

ADによるMCIでは、エピソード記憶の障害が最も頻繁にみられるので、
記憶の保持能力、論理記憶、視覚再生などの尺度でチェックされる。

ただし、非定型的なADの前段階を排除しないために、
記憶以外の認知機能、遂行機能、注意機能、言語機能、視空間認知機能なども
調べる必要がある。

AD病変を背景とするMCIである可能性を高めるために、
他の疾患を除外する必要がある。

早期発症型で常染色体優性遺伝の家族性ADの原因遺伝子である
APP, PS-1, PS-2遺伝子に変異が見られる人がMCIを発症すれば
ADに進行する可能性がかなり高いと考えられるが、
その進行形化にはかなり多様性が存在するとされている。

APOEε4遺伝子は晩発性ADの危険因子であるが、
MCIではAPOEε4遺伝子の保持者は
より早くADに進行すると言われている。

 

 *バイオマーカーを取り入れたMCIの診断基準*
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