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医療 ― お役立ちリンク集 ― 認知症

スクリーニング

◆ 使用頻度の高い検査
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
Mini-Mental State Examination(MMSE)
N 式精神機能検査(N 式)
国立精研式認知症スクリーニングテスト(国立精研式)

検査の時に観察すべき点

◆改訂長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R)

1974年長谷川式簡易知能スケールが作成される
その後、質問項目 と採点基準等の見直しがなされ、
1991年改訂長谷川式簡易知能スケールへ。

◆9項目の設問で構成された簡易知能評価スケール。
◆30点満点中20点以下だと“認知症疑い”となり、21点以上を非認知症、20点以下を認知症とした場合の感受性は0.90、特異性は0.82(*1)。
◆MMSEとの並存的妥当性も高く、両者を同一症例に行った際の相関値は0.94(*1)。
(*1)加藤伸司ら:老年精神医学誌,2,1339-1347(1991)

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HDS-Rを有効に活用するために

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画像検査

CT:脳の形態上の変化を調べる検査
脳梗塞や血腫、水頭症、腫瘍など認知症の原因となり得る頭蓋内病変を検出する
最も簡便な方法である。短時間で検査できる

MRI:脳の形態上の変化を調べる検査
頭蓋内の微細構造の変化の検出に優れ、海馬・扁桃核を観察することが可能である

SPECT:脳の血流を調べることで、脳の働きをみる検査 cc
局所の血流低下パターンの情報を得ることで認知症の鑑別診断に有用である

MIBG 心筋シンチ:心臓の交感神経終末の機能をみる
レビー小体型認知症の診断に極めて有用

DAT スキャン:線条体でのドパミン取り込み能をみる
レビー小体型認知症の診断に極めて有用

PET:ブドウ糖の代謝される様子を測定することで、脳の働きをみる検査
アルツハイマー型認知症においては血流低下よりも糖代謝低下のほうが強いため、SPECT より鮮明に病変を検出することができる。近年はアミロイドやタウの蓄積も PET を用いて画像化できるようになった。
*PET は認知症には保険適用されていない。

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