意識とは
意識とは、外からの刺激を受け入れて(認知機能)、自分の状態を外に表出できる(表出機能)ことだ。
脳科学で「意識」という言葉を使うとき、主に2つの意味で使われる。
- 意識レベル、覚醒
- クオリア、意識内容
意識障害とは揺り動かしても目が覚めないものから、起きてはいるけれども反応が鈍い、すぐに寝てしまうといったものまで含まれる。
意識レベルの評価法
GCS (Glasgow Coma Scale)
アメリカで一般に使われている表し方。
開眼、言語反応、運動反応の三つについて、点数化をして表したもので、点数が低いものほど、意識障害が重いことを示している。
15点満点(正常)で、最低点は3点で、深昏睡という。一般に8点以下を重症として取り扱う。
JCS (Japan Coma Scale)
日本で使われているJCSは、覚醒の程度によって分類したもので、分類の仕方から3-3-9度方式とも呼ばれ、数値が大きくなるほど意識障害が重いことを示している。
意識障害の原因
意識レベルの障害
① 大脳皮質の広範な障害(通常両側性)
② 上行性網様体賦活系(狭義には中脳~視床)の障害
③ ①と②の両者
④ 心因性
意識変容
① 大脳皮質の広範または局所的障害
② 心因性