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味噌の効能

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先日のお休みの時にオープンしたての鎌倉味噌工房さんでランチをしてきました。
野菜たっぷりの具だくさんお味噌汁は、お味噌が選べるシステムになっていて、そこまでお味噌の違いについて考えたことがなかったので新鮮でした。

それまでは赤みそ、合わせみそ、白みその違いくらいしか考えたことがなかったです。
オープン記念ということで、おまけに味噌プリンもついていたのですが、更に味噌ソフトまでおまけしてもらっちゃいました。単純なので、おまけしてもらえると嬉しくてまた行きたくなっちゃいました。

詳しく知らなかったのですが、「味噌は医者いらず」という言い伝えがあるくらい、いろんな効用があるそうです。

味噌に含まれる主な栄養成分の大豆が発酵することで、アミノ酸やビタミンが多量に作られます。
それだけではなく、大豆のたんぱく質が酵素によって加水分解されて、吸収しやすい状態になっているそうです。

がんや生活習慣病発症のリスクを軽減し、老化を防止するという報告もあるそうです。

そこで、やっぱり気になるのが味噌に含まれる塩分です。
同じ食塩量でも、食塩水と比べ味噌からの摂取だと血圧が上昇しにくいという報告もあるようです。

ただ、辛みその塩分が12%前後、豆みそや甘口みそは9~11%、白みそや江戸甘みそは5~7%であることを考えると、味噌汁1杯で1.2gほどの塩分を摂取することになるそうなので、注意は必要です。

最近のマイブームである土鍋ごはんも手伝って、日本食を見直したいと思う今日この頃。
美味しくて身体も喜ぶものがいいなぁ。

味噌の知識
http://miso.or.jp/knowledge/effect

脳とこころの豆知識 ― その他

音と形の関係~ブーバキキ効果~

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先日、東京ガスの車がサイレンを鳴らして走っているのを見かけました。
ガス会社にもガス漏れに緊急対応するための「緊急車両」があるんですね。
初めて知りました。
それにしてもサイレンって聞くとドキッとして思わず見ちゃいます。
音の特性なんでしょうか?

音はある特定のイメージを惹起すると言われています。
ゲシュタルト心理学者の W.ケーラーが見つけ,V.S.ラマチャンドランが広く紹介したもので、『ブーバーキキ効果』と呼ばれています。

これは、曲線的図形と鋭利な図形を見せ、『ブーバー』と『キキ』という言葉がその2つの図形のどちらを連想させるかを聞いた時、90%以上もの人が『ブーバー』という言葉で曲線的図形を連想し、『キキ』という言葉で鋭利な図形を連想するというものです。

そしてこれは、使用する言語や所属する文化、発達段階に関係なく共通してみられるそうです。
つまり、音声に伴うイメージに対して、比較的それに合う図形があるということになります。
そのため、名前を付けるときにもこの性質が影響を与えているのではないかと考えられています。

つまり、なにかを見た時にしっくりくる名前とそうでないものがあるということです。
また、この性質を利用して商品のネーミングを行いマーケティングに活用するということも行われています。
ネーミングの音の響きによりその商品に力強さや静けさ、柔らかさなどをプラスすることになる可能性があるのです。

元ネタはこちら
http://www.psych.or.jp/publication/world_pdf/63/63-30-31.pdf
http://www.myschedule.jp/…/…/source/jpa2014_poster/90919.pdf
http://mednlp.jp/PAPER/2013-09-name.pdf

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

お酒を飲んだと思うだけで気が大きくなる

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お酒を飲むと気持ちよくなり、気が大きくなった経験がある人もいると思います。
ところが、実際にお酒を飲まなくても、お酒を飲んだと思っただけでもそういう変化は起こるのだそうです。

オハイオ州立大学の心理学者Brad Bushman教授が行った実験です。
フランス人男性86人に対して行っています。
彼らを2つのグループに分けます。
一方には「アルコール入りの新商品を試飲してもらいます」と告げ、他方には「ノンアルコールの新商品を試飲してもらいます」と告げます。

ただし、それぞれのグループには「アルコール入り」と偽ってノンアルコールのものを、「ノンアルコール」と偽ってアルコール入りのものを少数混ぜてあります。

次に、彼らに、カメラの前でこの新商品について短く宣伝してもらいました。
その後、撮影された自分の姿をチェックし、どれくらい魅力的か評価してもらいます。
すると、「アルコール入りの商品」が配られたチームの人は、「映像に映った自分は普段よりも魅力的で面白い」と答えたそうです。

しかも、アルコールを飲んだと思っているだけで、つまり実際にアルコールが入っていないものを飲んだ人たちでも同様の効果があったそうです。
いっぽう、ノンアルコールの商品を配られた人たちには、そのような効果は見られませんでした。

お酒を飲んだと思っただけで、気が大きくなったということです。
人間って、意外と単純です。
ちなみに、この研究はイグノーベル賞を受賞したそうです。

元ネタはこちら
http://woman.mynavi.jp/article/131005-022/

脳とこころの豆知識 ― その他

生理はうつる

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先日『なんで水には色がないの』という本を買いました。
子供の純粋な視点を通して世の中の仕組みを知り、今までとは違った角度の世の中をみ、どのようなポイントを押さえればわかりやすく伝えられるかという3点を狙って書かれたそうです。

子供の頃は、いろんなことに興味や疑問を持っていたはずなのに、いつしかそういうことは考えなくなってきています。まぁ、ある意味、社会生活を送る上で必要なのかもしれません。
確かにいちいち立ち止まって、どうしてなんだろう?ってやっていたんでは、仕事も家事も進まなくなってしまいます。

そうして得た効率の良い日常生活と引き換えに、いろいろなことにワクワクする子供のような感情を手放しているのかもしれません。

思うに、研究者というのはどこかこの子供が持つような疑問をいつまでも持ち続けられる人なんだと思います。時々、「どうしてこれを調べようと思ったんだ」と疑問を投げかけずにはいられなくなります。

『生理がうつる』という話はまことしやかに言われていますが、実際それも1971年に調査して、報告した人がいます。

ウェルズリー大学の寮で生活する学生へのインタビューを行いました。
そして結果はというと、最初、寮に入ってきたときにはまちまちだった月経周期が、共同生活を始め、4か月もたつと、周期がずれて、一番長く一緒にいる女性の周期とだいたい同調するようになるということがわかりました。
しかも、同じ階に住んでいるとか、同室だとかはあまり関係なく、親しいかどうかが関係あるそうです。

不思議ですよね~。
そこで、何が月経周期を同期させるのか?という疑問が起きるわけです。

実は、ハツカネズミではフェロモンの働きによって、月経が同期することがわかっています。
いろいろ試行錯誤したのかもしれませんが、最終的にヒトの汗が月経周期のタイミングに直接影響を与えている…ということがわかりました。

その時行った実験というのが、かなり衝撃的です… よく被験者が協力してくれたと思います。
まず女性の脇の汗のサンプルを排卵前と排卵後で採取します。なぜ脇の汗かという理由は一応あります。脇の汗というのは、ヒトフェロモンが含まれていると考えられる分泌液なんです。

そして、採取したサンプルをどうしたかというと、別の女性20人の鼻の下に毎日、4か月間塗ったそうです。まぁ、匂いを嗅いでもらうためとはいえ、よくこの方法で実験をやろうと思いましたよね。

最初の2ヶ月は排卵期のサンプルを、もう2ヶ月は排卵前のサンプルを塗りました。
で、その結果は…というと、排卵期の臭いを嗅いだ場合、月経周期が2日伸び、排卵前の臭いを嗅いだ場合には月経周期が2日間短くなったそうです。
そのため、生理の臭気が同期する、生理がうつるというわけです。

ちなみに男性の汗だと月経周期は規則正しくなるそうです。

脳とこころの豆知識 ― その他 ― 香りの効果

音楽で言語処理能力が上がる

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先日、Japan Salsa Congress 2014を見に行ってきました。
すばらしいパフォーマンスに酔いしれた後は、ダンスタイム。サルサ初体験。ぎこちないながらも教えてもらいながら楽しみました。

音楽は脳のいろいろな領域を活性化させるということがわかっています。
音楽で活性化する脳の領域の中には、言葉を処理する時に活性化する領域も含まれています。

アメリカにあるハーバード・メディカルスクールの神経科学者ゴットフリード・シュラーグ博士は、歌に乗せた訓練が言語障害のある脳卒中患者に効果的であるとしています。

ある患者さんは、治療前には問いかけに対して支離滅裂な言葉やうめき声で反応するだけでした。ところが、セラピストが手でリズムをとりながら歌に乗せて発話を促したところ、「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」をうたったり、自宅の住所を暗証したり、喉の渇きを訴えたりできたそうです。

治療の効果は、発症時期や脳の損傷の程度によって違うようですが、複数の患者さんが最終的には歌に乗せて新しい単語や語句を学習することができたそうです。なんと短い会話が可能になった患者さんもわずかながらいたそうです。

本来だと連携しない脳の部位が音楽を介して連携したのではないかと推察されています。

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

身体に悪いというニュースを聞くと病気になる~ノセボ効果~

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昨日の朝、なぜか右のまぶたが赤く腫れました。
それにしても、気づいたのが、職場で人に指摘されてからってどうなの?って思いますが。朝、顔を洗う時には鏡を見たはずなんだけど…。
何人かに、かゆくないんですか?って聞かれた結果、今まで気になってもいなかった右のまぶたがなんとなくかゆい気がしてきました。

それはともかく、実は『身体に悪い』と思うこと自体が健康に悪影響を及ぼす可能性があります。ノセボ効果といいます。
『効くと思って飲むと偽のお薬でも効果がある』というプラシーボ効果の逆バージョンです。

ドイツのマインツ大学のミュヒャエル・ヴィットホフト博士はニュースがもたらす心理的影響を調べた実験を行っています。

147人の被験者を2グループに分けます。
1つのグループには「携帯や無線LANが及ぼす健康リスク」についてのビデオを見せます。
もう1つのグループには、テーマとは関係のないマテリアルビデオを見せました。

その後、被験者には15分間無線LANシグナルを浴びてもらうと説明します。
実は、本当は何も電波は流れていません。ただ真実味を持たせるためにアンテナ付きのヘルメットをかぶってもらいます。そして、その後、気分の変化があったかどうかを回答してもらいました。

すると、なんと参加者の54%に不安、落ち着きのなさ、集中力の低下、身体がかゆくなるなどといった症状が現れ、中には実験を中断してしまう人までいたそうです。
そして、実験前に電波による健康被害についてのビデオを見たグループでは、もう一つのグループより明らかに反応が大きく、不安度も高かったそうです。

そういえば学生の頃「ストレスから解放される」みたいな本を読んでいたら、母親に「そんなの読んでるからストレスたまるんや」と言われました。ある意味、真実。
でも、お母さん、私はストレスがたまって読んでいたというよりも単に趣味で読んでいたんですが…。

元ネタはこちら
http://woman.mynavi.jp/article/130511-012/?naibu=%2F496506%2F43%2F

イグノーベル賞

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最近、ノーベル賞が話題になっていますが、イグノーベル賞というのを知っていますか?
私は最近知りました。
イグノーベル賞とは、「人を笑わせ、考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞だそうです。

「イグノーベル」とは、ノーベル賞の創始者ノーベルに否定を表す「ig」をつけ、英語のignoble(恥ずべき、不名誉な、不誠実な)という言葉とかけた造語だとか。

実は、日本人のイグノーベル賞受賞は、8年連続で、20回目です。
そして、今年受賞した日本人は、「バナナの皮の滑りやすさ」を摩擦係数を用いて実証した北里大学の馬渕清資教授。

バナナの皮の内側は粘液が詰まったつぶがたくさんあり、足で踏むとつぶれて滑る原因になるそうです。なんでも、バナナの皮の上を歩いた時の摩擦係数は通常と比べて6分の1しかないとか。

他にも、チェコ、ドイツ、ザンビアの研究者たちが、「犬はトイレをする時に、自分の身体を南北の磁場に沿わせている」、アメリカとインドの研究者たちが、「豚肉の塩漬けが鼻血を止める効果がある」ことを発見して受賞しています。

研究者っていろんなことに興味を持つんですね。その発想の柔軟性と探究心に感服してしまいます。

元ネタはこちら
http://www.livescience.com/47911-2014-ig-nobel-winners.html
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20140919-1369150.html

脳とこころの豆知識 ― その他

断食の効能

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断食やファスティングなどで胃腸を休めるということは大切だとされています。
ちなみに、断食は、いっさい栄養素をとらず、水だけですごすことを言い、ファスティングは、栄養価が高く、消化の良いものを取り入れながら消化器官を休ませることをいいます。

南カリフォルニア大学長寿研究所のValter Longo博士は、2014年にCell Stem Cellで3日間の断食が免疫系全体を再生させるという報告をしました。

もちろん、お水だけで過ごすわけですから、糖尿病などの病気がある方は、リスクの方が大きいので、気軽にやらないようにしてください。

なんでも、この報告によると、短期間食事をしない事で、細胞が刺激を受けて、新しい白血球を生み出すのだそうです。白血球は、ウイルスや細菌などから身体を守り、病気を遠ざけるために大切なものです。

被験者たちは、6ヶ月ごとに2~4日間、食事を避けました。
すると、老化や腫瘍の成長のリスクと関係する酵素であるPKA(プロテインキナーゼA)が減少したそうです。

ただし、食べないという行為自体がストレスになったりもしますので、心が疲れている時や仕事が忙しい時には、やめておいた方が無難でしょう。

また、通常は、食事にも十分な水分が含まれています。それをしないということになりますから、意識的に水分を十分にとるようにした方がよいでしょう。
そして、断食明けに食べ過ぎるというのもNGです。

いくら体にいいからといっても無理は禁物です。
行う方は、自分の身体と相談しながら、くれぐれも無理のない範囲で行うようにしてください。

Fasting triggers stem cell regeneration of damaged, old immune system

犬も嫉妬する

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犬を飼っている人にとっては、「いまさら?」と思えるかもしれませんが、犬は飼い主の関心がよそに移ると明らかに嫉妬し、「かまってほしい」という行動をとります。
そして、行動を起こしてよい相手かどうか…ということをちゃんと見ています。

Caroline Prouvost博士が36匹の犬を対象に行った実験です。
飼い主が犬を無視して、以下の3つを行っている時の犬の様子をビデオで撮影しました。
1. 犬のぬいぐるみ(クンクン鳴いたり、吠えたり、尻尾を振ったりする本物そっくりのもの)と遊んでいる
2. ハロウィーンのかぼちゃに似せたバケツで遊んでいる
3. 飛び出す絵本を大きな声で読んでいる

すると、1の犬のぬいぐるみをなでたり、優しく話しかけたりしている飼い主を押したり触ったりした犬は、なんと78%。
ところが、飼い主が同じことをカボチャのバケツにした時に同じような行動に出るのは、42%とかなり少なくなります。
さらに、絵本を読んでいるのを機にしたのは、たった22%。

そして、犬のぬいぐるみの場合、およそ3分の1がぬいぐるみと飼い主の間に割って入ろうとし、25%がぬいぐるみにかみついたそうです。
バケツにかみついたのは、1匹だけ…。

実際、犬は、他の犬と自分をくらべ、嫉妬するということもわかっています。
しかし、「不公平である」と思う感受性は、霊長類よりも低いそうです。

芸をした時に片方だけに報酬を与えると、与えられなかった犬は、それ以上の実験参加を拒否し、ツメで地面を引っ掻いたり、あくびをしたり、口の周りを舐めまわしたり、パートナー犬や実験者から目をそらしたりします。

ところが、与えられる報酬が不平等であったとしても、それはあまり気にしないそうなのです。

賢いけどちょっと抜けているところが、かわいいですよね。

元ネタはこちら
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140725003
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=49136067&source=nifty

脳とこころの豆知識 ― その他

脳にもオンオフのスイッチがある~前障~

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私たち人間の脳にも意識のスイッチがあることが最近になって分かったようです。
どうも、脳のある部位を刺激すると「意識」と「無意識」の切り替えが起こるというのです。

しかも、この発見はいうなれば偶然の産物らしいのです。
もともとは、George Washington大学のMohamad Koubeissi博士たちは、てんかん発作の症状を緩和するよい方法がないかを探していました。
その研究の過程で、脳のある場所に低頻度の電気刺激を加えると記憶障害を起こすことなく、てんかん発作が止まることを発見しました。

54歳の患者の脳の中央、前障(ぜんしょう)と呼ばれる場所に低頻度刺激を加えると、一瞬で意識がなくなり、呼びかけに反応せず、呼吸もゆっくりになることを発見しました。

そして刺激をやめるとすぐに意識は回復し、自分に起った事に気づいていなかったのです。
前障に刺激を与えた時には、毎回同じ現象がおきました。
つまり、この前障に意識のスイッチがあると考えられるわけです。

Mohamad Koubeissi et. al. Electrical stimulation of a small brain area reversibly disrupts consciousness. Epilepsy & Behavior 37 Aug P32-35, 2014

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2683140/Have-scientists-soul-Discovery-consciousness-switch-human-brain-medical-breakthrough.html#ixzz36rk7du50

脳とこころの豆知識 ― その他