投稿者「harmonista」のアーカイブ

新型コロナウイルス情報

新型コロナウイルス感染症初期診療の手引き
こちらに、①風邪症状での医療機関受診に関して、②風邪症状での医療機関のかかり方、③感冒様症状での⾃宅療養中の家族内感染の予防策:10カ条が載っています。

新型コロナウイルスから子どもの心を守る。WHOから世界中の保護者たちへ。
小さなお子さん、あるいは思春期のお子さんがいらっしゃる保護者の方々のために
WHO(世界保健機関)からの今この状況における子どもとの付き合い方についてのアドバイス

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療所・病院におけるプライマリ・ケアのための情報サイト

新型コロナウイルス情報ー企業と個人に求められる対策ー
企業の新型コロナウイルス対策を担当する者を対象に作成されたもの

栄養医師・袴田拓のツイッター
対コロナ妊婦さんの免疫向上栄養医学講座

つい同じ店に行ってしまう

ちょっと外で食事を…と思った時、新しいお店を開拓するよりもついつい同じお店に行ってしまいます。
これは、人は失敗が怖い生き物だからだそうです。「得をしたい」という気持ちよりも「損をしたくない」という気持ちの方が強いから無難な選択になってしまうのです。
それを「損失回避の傾向」といいます。

どうしても新しいお店だとそこの料理がおいしいのか、どれくらい時間がかかるのかということがわかりません。

そのため、もし違う店に行って料理がおいしくなかったらどうしょう、料理がでてくるのが遅かったら仕事に戻れないといった失敗を恐れる気持ちが働いてしまうようなのです。

結果、新しいお店を開拓するという冒険をするよりも「やっぱりいつもの店でいいか」といった無難な選択になるわけです。

人が変わりたいと思いつつも、なかなか変わることができないのも、この損失回避の傾向のためと考えられています。

試食をすると買ってしまう~返報性の法則~

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私たちはなにかをしてもらった時、お返しをしなければいけないという気持ちが働きます。
もらいっぱなしだと居心地が悪く感じてしまうんですね。
これは、「返報性の法則(原理)」と呼ばれています。
好意を受けたら好意を、嫌悪の感情を向けられたら嫌悪を相手に返したくなってしまいます。

例えば、デパートなどでよくやっている試食。
試食をする人の割合は、77.1%もいると言われています。そして、試食をした人の4人に3人は、それほど買うつもりもなかったのに、ついつい買ってしまうのだとか…。
なかなか高確率ですね。

これは、試食をすることによって忘れていた欲求を思い出すこと、そして無料で試食したら、つまりそのお返しをしないといけないと思ってしまうことが原因ではないかとされています。

デニス・リーガン博士が行った実験があります。
被験者には、2人1組で「美術鑑賞」という名目に仮装された実験に参加してもらい、絵画の評価をするように指示を出しました。
でも、実際は、2人1組になったうちの1人はサクラ、つまり実験協力者です。

そして、美術鑑賞の合間の休憩時間にサクラがいったん席を立って、飲み物を買って戻ってきます。実は、本当の実験はここからです。

1つ目のパターン(A)では、サクラは”自分の飲み物だけ”買ってきます。
2つめのパターン(B)では、サクラは、”被験者の分の飲み物も”買ってきます。

そして、美術鑑賞後、被験者のサクラに対する好意度を測定します。
さらに、サクラが被験者に「宝くじを買わないか」と持ちかけます。

すると、サクラに対する好意度が高い場合には、パターンAでは平均1.0枚だったのに対し、パターンBでは平均1.9枚。
サクラに対する好意度が低い場合には、パターンAでは平均 0.8枚だったのに対し、パターンBでは1.6枚。

つまり、最初に相手の分の飲み物を買ってきた場合、自分の時だけよりも2倍の宝くじを買ってもらえたというわけです。

Dennis T. Regan. Effect of a favor and liking on compliance. Journal of experimental social psychology 7, 627-639, 1971 http://med.stanford.edu/coi/journal%20articles/Regan_DT-Effects_of_A_Favor_and_Liking_on_Compliance.pdf

脳とこころの豆知識 ― ビジネス ― マーケティング

習慣

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私たちの行動の多くは、習慣によってなされています。
習慣は、自動的で変更することが難しいという特徴があります。
しかも、自分が自動的に動いているということにすら気づかないのです。
つまり、習慣を変えようと思ったら、かなり意識的に変えようとする努力が必要だということです。

私たちの日々の行動の約40%が毎日繰り返し行われていること、つまり習慣になっていることだという報告もあります。

Wendy Woodは122回アメリカ心理学協会の会合で「同じ状況下で一定の動作が繰り返されると、人は同じ状況になった時、自動的に動作を開始することがわかった」と述べています。
たとえば、リビングに入るとすぐにテレビをつけるということを繰り返しおこなっていると、リビングに入ることがきっかけになって、自動的にテレビをつけるという反応をひきおこすようになってしまうのです。

Woodは「習慣は私たちの意識の外にあるのではないか」とも言っています。
というのも、私たちは、習慣で行っている行動に関して、今なぜそれをしているのかを説明することはできないし、それが悪い習慣であったとしても繰り返し行ってしまい止めることが難しいからです。

ただ脳にとって習慣があるということはメリットがあります。
自動的に行動してくれる習慣があるおかげで、脳はいちいち思考にエネルギーを割かなくてもよくなります。つまり省エネできるわけです。
結果、そのエネルギーを他のことに向けられるようになります。

そのためか習慣の力は強くて、私たちの意志のエネルギーが少なくなると簡単に昔の習慣に戻ってしまうのだそうです。

ある研究によると、新しいものごとを習慣化するのにかかるのが15日~254日だそうです。
それまでは意識的に行わないと昔の習慣に戻ってしまうということです。

http://mui-therapy.org/newfinding/habit.html
http://www.spsp.org/news/186588/

脳とこころの豆知識 ― ビジネス - なりたい自分になる

味噌の効能

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先日のお休みの時にオープンしたての鎌倉味噌工房さんでランチをしてきました。
野菜たっぷりの具だくさんお味噌汁は、お味噌が選べるシステムになっていて、そこまでお味噌の違いについて考えたことがなかったので新鮮でした。

それまでは赤みそ、合わせみそ、白みその違いくらいしか考えたことがなかったです。
オープン記念ということで、おまけに味噌プリンもついていたのですが、更に味噌ソフトまでおまけしてもらっちゃいました。単純なので、おまけしてもらえると嬉しくてまた行きたくなっちゃいました。

詳しく知らなかったのですが、「味噌は医者いらず」という言い伝えがあるくらい、いろんな効用があるそうです。

味噌に含まれる主な栄養成分の大豆が発酵することで、アミノ酸やビタミンが多量に作られます。
それだけではなく、大豆のたんぱく質が酵素によって加水分解されて、吸収しやすい状態になっているそうです。

がんや生活習慣病発症のリスクを軽減し、老化を防止するという報告もあるそうです。

そこで、やっぱり気になるのが味噌に含まれる塩分です。
同じ食塩量でも、食塩水と比べ味噌からの摂取だと血圧が上昇しにくいという報告もあるようです。

ただ、辛みその塩分が12%前後、豆みそや甘口みそは9~11%、白みそや江戸甘みそは5~7%であることを考えると、味噌汁1杯で1.2gほどの塩分を摂取することになるそうなので、注意は必要です。

最近のマイブームである土鍋ごはんも手伝って、日本食を見直したいと思う今日この頃。
美味しくて身体も喜ぶものがいいなぁ。

味噌の知識
http://miso.or.jp/knowledge/effect

脳とこころの豆知識 ― その他

音と形の関係~ブーバキキ効果~

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先日、東京ガスの車がサイレンを鳴らして走っているのを見かけました。
ガス会社にもガス漏れに緊急対応するための「緊急車両」があるんですね。
初めて知りました。
それにしてもサイレンって聞くとドキッとして思わず見ちゃいます。
音の特性なんでしょうか?

音はある特定のイメージを惹起すると言われています。
ゲシュタルト心理学者の W.ケーラーが見つけ,V.S.ラマチャンドランが広く紹介したもので、『ブーバーキキ効果』と呼ばれています。

これは、曲線的図形と鋭利な図形を見せ、『ブーバー』と『キキ』という言葉がその2つの図形のどちらを連想させるかを聞いた時、90%以上もの人が『ブーバー』という言葉で曲線的図形を連想し、『キキ』という言葉で鋭利な図形を連想するというものです。

そしてこれは、使用する言語や所属する文化、発達段階に関係なく共通してみられるそうです。
つまり、音声に伴うイメージに対して、比較的それに合う図形があるということになります。
そのため、名前を付けるときにもこの性質が影響を与えているのではないかと考えられています。

つまり、なにかを見た時にしっくりくる名前とそうでないものがあるということです。
また、この性質を利用して商品のネーミングを行いマーケティングに活用するということも行われています。
ネーミングの音の響きによりその商品に力強さや静けさ、柔らかさなどをプラスすることになる可能性があるのです。

元ネタはこちら
http://www.psych.or.jp/publication/world_pdf/63/63-30-31.pdf
http://www.myschedule.jp/…/…/source/jpa2014_poster/90919.pdf
http://mednlp.jp/PAPER/2013-09-name.pdf

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

眠りは心身の疲れをいやす

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睡眠には、身体の疲れだけではなく、脳の疲れをとる効果があると言われています。
これに関連していると言われているのが、2008年に発見されたFF (Fatigue Factor: 疲労因子)と言われるものです。

このFFという物質は、名前が示す通り疲労の原因物質です。
そして、その疲れを解消するのに活躍しているのがFR (Fatigue Recovery: 疲労回復因子)です。
FFが増える、つまり疲れがたまるとFRが作られます。
それによって、FFの発生によって傷ついた細胞を修復し、身体が疲れから回復するのを助けるのです。

つまり、FRが作られやすいと疲れから回復しやすく、作られにくいとなかなか疲れがとれないということになってきます。

では、このFRを増やすポイントを3つ
1. 毎日10~20分程度の軽めの運動:ストレッチやスクワット、ウォーキングがお勧めです
2. イミダゾールジペプチドを摂取する:鳥の胸肉やササミ、マグロやカツオなど赤身の回遊魚に豊富に含まれます
3. 副交感神経が優位な状態を作る:睡眠、リラックス

元ネタはこちら
http://www.human-sb.com/fatigue_factor.html

脳とこころの豆知識 - 睡眠

迷信はどのようにして生まれるのか

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人は、単にランダムに起った出来事であっても「偶然こういう結果になった」と考えることができないと言われています。
つまり、何らかの法則性や規則性などの秩序を見出そうとする傾向があるのです。
そのため、実際には存在しない規則性や関連性を見出してしまいます。

例えば、コインを投げた時、裏と表とがほぼ交互に出るはずだという感覚を持っています。
なので、表が続くとそろそろ裏が出るはずと思います。実際は、次に投げた時も裏が出る確率は50%と変わりはありません。
このような誤った直感を「偏りの錯誤」と呼んでいます。

では、なぜ私たちは、ランダムな事象を正しく捉えることができなくなるのでしょうか?
D. KahnemanとA. Tverskyらは、人はある特徴で物事の類似性をはかり、その類似性に基づいて判断するためだとしています。

例えば、その人が「学校の先生」というだけで、「典型的な学校の先生の特徴」というものを思い浮かべ、その人もきっとこういう人だろうと判断してしまうということです。
これは、正しい場合も多いでしょうが、もちろん全部の学校の先生たちがその特徴を持っているというわけではないでしょう。

下記も参考に
迷信はどのようにして生まれるのか(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=1oL-P0niNvA

脳とこころの豆知識 ― 不合理な行動

見えていない世界は存在しないのか

見えている世界だけが本当に存在するものなのか
私たちが見ることができない世界は存在しないのか

見ることができる世界だけが存在するならば、なぜ視覚の経路は2つあるのだろうか

一つは顕在意識で認識できるもの
もう一つは顕在意識で認識できないもの

盲視という本人の意識としては見えていないのにわかっているという状態が存在するのはなぜなのか

私たちが自分で思っている以上にわかっていることもあるのかもしれない

放射線、紫外線、赤外線などは目に見えない
でも確実に存在している

それ以外のものが存在しないとどうして言えるのだろうか

共感覚を持つ人の中には音を映像で見ることができる人がいる
それは本当に存在しないものなのか
存在しているけれど私たちふつうの人には感知できないものなのか

証明できることが全てなのか
証明できないことは存在しないのか

harmonistaとは - つぶやき

甘いものを食べすぎると記憶力が低下する?!

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今日で今年も終わりですね。
せっかくなので鶴岡八幡宮の大祓に行ってこようと思います。
新年は、きっと人混みと寒さに負けてお家で籠城生活。
食べ過ぎには気をつけるようにします。

食べ過ぎは胃に負担がかかるだけではなく、ずっと続くと、糖尿病や高脂血症、高血圧になりやすくなります。これらは、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。

実はそれだけではなく、甘いものを食べすぎると頭が鈍くなるのではないか?という報告もあります。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の神経科学者フェルナンド・ゴメス・ピニーリャがラットで行った実験です。
まずラットを5日間訓練し、迷路を通り抜けられるようにします。その間は、水と標準的なエサを与えました。そして、その後6週間は水の代わりに15%の果糖溶液を与えました。

すると、迷路の通り抜けに時間がかかるようになったのです。
そこで、それらのラットの脳を調べると学習の鍵を握るシナプスの可塑性(かそせい)が抑えられていたのです。可塑性というのは,外界から入ってきた刺激に対して神経系が構造的あるいは,機能的に変化する性質のことです。
まぁ、雑に言えば、訓練しても脳が変化しにくくなっていた、つまり記憶しにくくなっていたということです。
それだけでなく、記憶を司っている海馬でインシュリンの働きが妨害されていたそうです。

ただ、食べ過ぎなければ甘いものにもちゃんとメリットはあります。
セロトニンという心のバランスをとるのに必要な物質があるのですが、その材料となるトリプトファンが脳内に入るのに一役かっているのです。

だから、疲れていると甘いものが欲しくなるのかもしれません。
身体が欲しているのでしょうね。

元ネタはこちら
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/05/1108.html
http://nationalgeographic.jp/…/20141…/429794/index_sp4.shtml

脳とこころの豆知識 - 記憶と学習 - 記憶力を高めるには