無職はストレス?

無職はストレス?Harmonista61

内閣府の2013年版「子供・若者白書」によると、大学卒業後、約5人に1人は、安定した雇用につけないそうです。

2012年3月の大学卒業者の進路をみると
就職(正規職員) 60.0%
大学院 11.8%
進学も就職もしていない 15.5%
就職(非正規職員) 3.9%
一時的な仕事 3.5%
安定的な雇用に就いていないものは、合計で22.9%にものぼるそうです。

一概に安定した職業に就くのが幸せとは言えませんが、本人が安定した職業を望み、会社員という選択肢以外を持っていない場合は、大変です。
特に男性にとって、こういう状況というのはかなりストレスとなるようです。

それを裏付けるような報告があります。
男性の場合、無職が長く続くと老化が早くなるというのです。
アメリカのテュレーン大学で10年以上をかけて行われた研究です。

フィンランドの男性2713人と女性2907人を対象に行っています。
被検者が31歳になった時に血液を採ります。
そして、遺伝子に含まれる『テロメア』の長さと職歴・病歴・喫煙習慣・飲酒習慣・生まれた時の父親の年齢のデータを比較し、分析しました。

『テロメア』は、細長い遺伝子の両端の部分です。エイジングのバロメーターとも言われ、遺伝子を守る働きをしていると考えられています。
人によって『テロメア』の長さは様々です。そして、喫煙や飲酒、父親の年齢は、テロメアの長さに影響を与えるということがわかっています。

この『テロメア』が短いと、心臓血管系の病気や感染症、うつなどにかかりやすいと言われ、早死にするリスクも高いことが分かっています。

そして、なんと連続して500日以上無職の状態を経験した男性は、このテロメアが短い傾向があるとわかりました
500日以上無職の人は、『テロミア』が最も短い10%に入る確率が、ほかの人に比べて2.4倍だったそうです

ちなみに女性には、このような傾向はなかったそうです。
つまり、男性に限って言えば、「無職の状態が長く続くと老化が早まる」ということらしいのです。
これは、無職であることのストレスが関係しているのではないかと推察されています。

元ネタはこちら
http://www.nbcnews.com/health/unemployment-stress-may-cause-men-age-faster-study-finds-2D11624126
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130807-00010001-benesseks-life

脳とこころの豆知識 - ストレス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です