母親の声が与える影響

母親の声が与える影響Harmonista1378234_514473848637320_1396124856_n
昨日朝、初めて小学校に行く子が電車待ちをしていました
初日だからか、両親そろってお見送り。写真も撮っていました。
お母さんが「間違って幼稚園の方に曲がっちゃだめよ。」と声をかけている様子も微笑ましく、朝からほっこりしました。

お母さんの声は、子供にとって特別だと言われています。
実は、赤ちゃんの泣き声は国によって微妙に違っていて、母国語のイントネーションに似た泣き方になることがわかっています。
これは、お母さんのおなかの中にいる時から、いろいろな音、特にお母さんの声をきいており、お母さんの注意を引くためにこの泣き声になると言われています。
赤ちゃんにとってお母さんの注意を引くというのは、生きていくうえで最も重要です。

さらに、お母さんの声には、子供を癒す効果があるという報告もあります。
アメリカ、ウィスコンシン州立大学マディソン校のレズリー・セルツァー博士が行った実験です。7~12歳の女の子61人に対し、お母さんがもたらす癒しの効果について調べています。

最初、女の子たちに大勢の人達の前でスピーチをしてもらいます。
次に暗算のテストをして、正解を口頭で解答してもらいました。

当然、女の子たちはストレスを感じますよね。
そのため、唾液中のストレスホルモン(コルチゾール)も急激に増えていました。

そして、今度は女の子たちを以下の3つのグループに分けます。
1. お母さんに抱きしても貰って、励ましてもらう
2. お母さんとは会わずに、電話で話をしてもらう
3. お母さんとは全く接触せずに、差しさわりのない映画を75分見てもらう。

そして、その結果はというと…
1のお母さんに抱きしめてもらったグループでは、なんと30分後にはすでにコルチゾールの値が正常に戻っていました。幸せホルモンと言われているオキシトシンまで増えていたそうです。

そして、2のお母さんの声を聞いたグループ、こちらでさえ1時間後にはコルチゾールの値は正常に戻り、オキシトシンも増えていたそうです。

ところが、3のお母さんと全く接触しなかったグループがどうだったかというと…なんと、1時間後でさえ、コルチゾールの値は通常より3割以上も高かったそうです。

脳とこころの豆知識 ― 脳の発達から子供を理解する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です