温泉の効能

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温泉は、いろいろな要素が影響しあって効能を発揮するといわれています。
お湯につかることによる物理効果、温泉成分による薬理効果、日常を離れることによる転地効果が複合的に作用して、シナジー効果(複合効果)を発揮します。

その中でも物理効果は、非日常的に利用する温泉にだけ認められるわけではなく、ふだんの家での入浴でも認められます。
物理効果には、温熱効果、水圧効果、浮力効果の3つがあります。

温熱効果は、あたたかいお湯で血行がよくなることでもたらされます。
身体が温まることで、血管(特に末梢血管)が広がり、新陳代謝が高まります。そのため、体内にたまっている不要なものが排泄されやすくなります。

お湯の温度によっても、その効果が変わってくるとされています。
42度以上では、交感神経が優位となり、しっかりと目が覚めた状態になり、新陳代謝が活発となります。
代わりに、高齢者や血圧の高い方には負担が大きくなるため、注意が必要です。

37度~40度のぬるめの場合は、副交感神経が優位となって、落ち着いた気分となり、リラックス効果が期待できます。胸の高さくらいまで、ゆっくり入るのが効果的です。

水圧効果は、身体の表面にかかる静水圧により全身に圧力がかかることでもたらされます。
水中では深さが1mますごとに体表1cm2あたり100gの静水圧がかかってきます。
そのため、内臓が刺激され、内臓運動となります。

下肢の静脈の流れが良くなり、血液やリンパ液の循環も活発になり、心臓や肺負荷のトレーニングとして効果的です。
その代わりに、全身浴では心臓への負担が大きくなります。
そのため、心臓の機能や肺の機能に問題がある人は注意が必要です。
心肺機能に障害がある場合は、半身浴や足浴などにし、心臓への負担を軽くしたほうがよいでしょう。

温泉に首まで浸かると、浮力効果によって、体重は約十分の一になり、体を自由に動かせるようになります。体が軽くなった感覚により筋肉が緩み、脳波が「α波」のリラックスした状態になりやすいようです。

温泉水ともなると物理効果以外にも効果を発揮してきます。
温泉水は一般の地下水とは違っていろいろな化学成分が含まれています。それを皮膚やそのガス成分を呼吸により吸収することによって効果を発揮するだけでなく、温泉地のある環境に身をおくことでの効果も期待されています。

元ネタはこちら
http://www.akakura.gr.jp/iyashi/n005-onsennokounou.htm

脳とこころの豆知識 ― 幸せになるために

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