音楽で言語処理能力が上がる

音楽で言語処理能力が上がるHarmonista

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先日、Japan Salsa Congress 2014を見に行ってきました。
すばらしいパフォーマンスに酔いしれた後は、ダンスタイム。サルサ初体験。ぎこちないながらも教えてもらいながら楽しみました。

音楽は脳のいろいろな領域を活性化させるということがわかっています。
音楽で活性化する脳の領域の中には、言葉を処理する時に活性化する領域も含まれています。

アメリカにあるハーバード・メディカルスクールの神経科学者ゴットフリード・シュラーグ博士は、歌に乗せた訓練が言語障害のある脳卒中患者に効果的であるとしています。

ある患者さんは、治療前には問いかけに対して支離滅裂な言葉やうめき声で反応するだけでした。ところが、セラピストが手でリズムをとりながら歌に乗せて発話を促したところ、「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」をうたったり、自宅の住所を暗証したり、喉の渇きを訴えたりできたそうです。

治療の効果は、発症時期や脳の損傷の程度によって違うようですが、複数の患者さんが最終的には歌に乗せて新しい単語や語句を学習することができたそうです。なんと短い会話が可能になった患者さんもわずかながらいたそうです。

本来だと連携しない脳の部位が音楽を介して連携したのではないかと推察されています。

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

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