現代社会では、普通に生活しているだけでもストレスがたまりやすいといわれています。一日中時間に追われているような生活では、どうしても交感神経が優位になり、心身ともに緊張状態になってしまいます。
リラックスしたいと思っても、意識的にリラックス状態を作るというのは難しいものです。
とはいっても、まったく方法がないわけではありません。
誰もが絶え間なく行っている『呼吸』が、リラックス状態をつくるためのキーになってきます。深くゆっくりと呼吸することで、緊張を解きほぐし、副交感神経が優位になるように切り替えてくれるのです。
私たちがふだん特に意識しなくても自然に身体のいろいろな機能が整っているのは、交感神経や副交感神経といった自律神経がちゃんと働いていてくれているからです。
自律神経がきちんと働くことによって、私たちの心臓が動き、汗をかいたり、ホルモンの分泌を調整したりします。
活動的な交感神経と、休養するための副交感神経が相互にバランス良く働くことで、動いたり休んだりをうまくコントロールしているのです。
意識しなくても働いてくれるっていうのは、逆に言えば、意識してコントロールしようと思ってもコントロールしにくいという事でもあります。例えば、意識的に心臓の拍動を止められる人は、まずいないと思います。
この唯一の例外が『呼吸』です。
呼吸も自律神経によって調整されていますが、自分の意志でもコントロールできます。
息をしばらくの間止めてみたり、深く吸ったり吐いたりしてみたり...
これは、呼吸筋には自律神経だけでなく、他の筋肉と同じように随意神経と言って自分の意識でコントロールできる神経でも調整されているからです。
そのため、呼吸の仕方によって自律神経をコントロールすることが可能なのです。
例えば、私たちが意識的に深呼吸すると副交感神経が刺激されます。
特に、吐く時間が長いほど副交感神経優位になりやすいと言われています。
その結果として、末梢の血流が良くなり、筋肉が弛緩し、身体がリラックスします。
ため息をつくと幸せが逃げていくという人もいますが、実は心身の緊急を示すサインなのかもしれません。
脳の取扱説明書 p268
ありがとうございます。
参考にし、少し文章を抜粋させていただきます。助かります。 感謝致します。
コメントありがとうございます。
お役にたてて良かったです。