重要事項を優先する

重要事項を優先するHarmonista

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いろいろとすることが山積みになっているときに大切なのは、「重要事項を優先する」ことです。コヴィーは、著書『7つの習慣』のなかで、そのポイントを4つ挙げています。

① 時間を管理するという発想を捨て、「重要事項を果たす」順序を決める
② 「緊急ではないが重要なこと」のための時間を増やす
③ 役割と目標を頭に入れて行動する
④ 時間が足りない時には、人に任せる

つまりは、仕事と頭の整理をするということでしょう。
何が重要で、なにが重要ではないものかが分かっていないと、すべてを同じように扱ってしまいます。
そしてこの「重要事項」は当然、人によって違うはずです
自分に価値観に照らし合わせて、一般常識に縛られずに考えてみるのが良いかもしれません。

脳科学者の中野信子さんは著書の中で、運のいい人は自分なりの「しあわせのものさし」を持っており、常識より自分を上においていると述べています。
他の人と得たいものが偶然一緒であれば別ですが、得たいものというのは人によって違うはずです。常識に縛られたままでは、自分が本当に得たいもののために費やす時間が少なくなってしまうかもしれません。

そして、残念なことに「まじめで、人を疑うことを知らず、人の話を素直に聞き、責任感が強い」という、常識的には素晴らしいと思える性質は、ブラック企業が採用したい人材の性質だそうです

というのも、そういった性質は、別の側面から見ると社会規範に自分をあわせており、社会のルールや常識を自分の上に持ってきている可能性があります。
「新奇探索性」が弱いのだそうです。

「新奇探索性」が強いと新しい刺激や環境を好む傾向があります。そのため、異なる考え方や感性、環境に囲まれやすいくなります。ところが、「新奇探索性」が弱いと、一度正しいと信じた社会のルールや常識を守り続ける傾向があります。

そして、残念なことに日本人は「新奇探索性」が弱い傾向にあります。
というのもこの「新奇探索性」に関わる遺伝子(ドーパミン第4レセプター)があるのですが、そこでの塩基繰り返し回数が4回以上だと「新奇探索性」が強いとされていますが、それが日本人では7%の人しか持っていないそうです。ちなみにアメリカ人は40%。

逆に慎重さや不安の感じやすさの遺伝子は、日本人では98%の人が持っているという報告もあります。アメリカ人では40%だそうです。

自分の得たいものは何か意識していないと常識に流されやすいのかもしれません。

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