周りの人が心の病にかかったら~対人関係療法~

周りの人が心の病にかかったら~対人関係療法~Harmonista

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『対人関係療法』の話を聞きに水島広子先生の講演会に行ってきました。
精神療法の中でも最も効果があり、よたよたしながらでも自分で立って歩けるようにするための治療だそうですが、残念ながら日本ではまだ受けられるところは少ないようです。

その中で、病気であるということを認識してもらうことというのは、本人の罪悪感を減らし、治っていくものであると認識してもらうためにも大切であると言われていました。

心の病気は、重症であっても身体の病気ほどわかりやすくないため、重篤な状態であっても、休むということに対して「気合が足りないのではないか」と自分を責めやすくなるそうです。

そういう方たちが周りにいる方にとってできることというのは、いろいろ聴きだしたり、アドバイスしたりするよりも気持ちを共感し寄り添ってあげることや、本人が何か話した時にどんな内容を離したとしても驚かない事、本人が「何を語っても大丈夫であるという安心の場」があることだそうです。

そして、病気なので、優しくしたり励ましたりしてもすぐには元気にならないことが多いでしょう。
その時に「こんなにいろいろしているのに、なんで元気にならないの?」と思うのは、「大手術をしたばかりの人に、優しくしたから元気になって」と思うようなものだそうです。

からだの病気だとわかりやすいのですが、心の病気の場合は、本人の努力でどうにかなるのではないかと本人も周りも思いがちです。まぁ、努力でどうにかならないから病気なのですが…。

もちろん、周りの人も人間なので、そう思ってしまうのは当然のことです。
特に、身近な立場であればあるほどそうなりやすいでしょう。
そういう時に最も大切なのが、自分自身も整えていくということです。自分自身が良い状態であることで初めて相手に余裕を持って接することができます。

対人関係療法
http://www.hirokom.org/ipt.htm

脳とこころの豆知識 - ストレス

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