忙しいと同時に作業をしたくなりますが、こういうながら作業というのはミスにつながりやすいと言われています。
よく問題になっているのが歩きスマホ。
最近はポケモンGoでさらに問題が加速した感じでしょうか。
東京消防庁管内で平成22年から平成25年までの4年間で歩きながら、自転車に乗りながら等の携帯電話、スマートフォン等に係る事故により122人が救急搬送されたそうです。
しかも、年々増加傾向にあるとか。
一部の人を除く多くの人にとって、たとえそれがすごく簡単なことであったとしても同時に二つのことを行うというのは、なかなか難しいようです。
というのも、情報を処理するには、脳の前頭連合野にある資源が必要となります。1つの物事だけを行う時には、その資源の多くをその1つのことに投入することになります。そのため、より速く的確な情報処理が可能になるわけです。
ところが、それが2つになると、脳の左右の前頭葉が自動的に処理機能を2つに分割してしまうのです。その結果、1つのことに使える資源が減り、情報の処理速度や精度は落ちてしまいます。
そのため、車の運転中に何か重要な要件の電話がかかってきて対処しようとしたとき、同時にそれらに対応しようとするとふだんだとしないような判断ミスや事故の原因となりうるのです。
脳の取扱説明書 p202
http://first.lifesciencedb.jp/archives/8493