情緒的安心感が思いやりを育てる

情緒的安心感が思いやりを育てるHarmonista137

明日、認知症の方とのコミュニケーション術、バリデーションのセミナーに行ってきます。

先日行ってきた新しい認知症ケアである『ユマニチュード』もそうですが、認知機能が低下した相手の立場を理解し、どういうふうに接したら『大切にされていると感じるのか』という技法になります。

バリデーションはコミュニケーションに焦点が当たっており、ユマニチュードはケアに焦点が当たっているという感じでしょうか?
認知症の方の中には、周辺症状と呼ばれるいろいろな問題行動を起こす方も多いのですが、その方たちなりに理由がある場合も多いというのが基本的な考え方です。
そのため、自分が大切にされていると感じることで、問題行動が減るとされています。

これは、もともと人が思いやりを持って行動するかどうかというのが、その人自身の情緒的安心感のあり方と関係があるとされていることからも説明ができると思います。

必要な時に当てにできる人がいると感じている情緒的に安定した人は、他者の苦しみに敏感で、気づくだけではなく、軽減してあげようとする傾向が強いということが言われています。
逆に、頼りにできる人がいない、安心できる場所がないと感じている人は、自己移入や共感ができにくい傾向にあります。

つまり、自分が大切にされていると感じることで情緒的にも安定し、思いやりも持てるようになるということです。
認知機能がしっかりしている時には、毎回それを確認する必要はないのかもしれませんが、子どもや高齢者では『自分が大切にされている』という感覚をリアルタイムで感じる必要があるのかもしれません。

これは、家族とのふれあいや団らんで増えるとされる、幸せホルモンである「オキシトシン」が
社会性行動に重要である点とあわせて考えると面白いことだと思います。

ユマニチュード
公認日本バリデーション協会

脳とこころの豆知識 - 人間関係をよくするには

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