音楽家の脳

音楽家の脳Harmonista

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私たちの脳はよく使う機能は発達し、使わない機能は廃れていくとされています。
では、時々、人間業とは思えない素晴らしい技を持っている人達が話題になりますが、そういう人たちの脳は他の人たちと同じなのでしょうか?

もしかすると、ちょっと違っているかもしれません。
実際、プロの音楽家は、普通の人の脳とは少し違うということがわかっています。

2002年のSchneiderらの報告によると、音のピッチやメロディーの処理を行う聴覚野の神経細胞は、音楽家は普通の人よりも数が多く、働きも良かったとしています。
音楽家の一次聴覚野の体積は普通の人と比べると130%大きかったそうです。

しかも、耳から入った音の刺激がその一次聴覚野に到達する経路にも違いがあるそうです。

2007年Musacchiaらは、音楽を聴かせた時、音が伝わる経路である脳幹(延髄~中脳)の働きを脳波を使って調べました。

すると音楽家では、音楽を聴かせた時に反応が大きく、より忠実に応答したのです。
そして、このような特徴は、被験者の音楽訓練期間の長さとも強く相関していたそうです。

実際、音楽の訓練をするとその脳の働きが良くなってくるという報告もあります。

私たちは、それだけ可能性に秘めているということです。
ゆっくりかもしれませんが、使えば必ずその能力は伸びていきます。
そして、楽しんでするということが能力を伸ばす近道になるかもしれません。

元ネタはこちら
http://www.piano.or.jp/report/03edc/brain/2011/07/12_12873.html

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

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