錯視とは、物理的現実と知覚が違うという現象のことで、私たちの日常でも気にしていないだけでよく経験します。
地平線からのぼる満月の月を思い出してください。
地平線からのぼるとき、その月は巨大に見えます。しかし、その数時間後…頭上高くにのぼった時、それはどう見えるでしょう。地平線にあった時と比べるととても小さく見えます。
もちろん実際に月の大きさが変わるわけはないですよね。それに地球から月までの距離も地平線にあった時と頭上でそんなに変わるはずはありません。それなのに、なぜ地平線近くではあんなに巨大に見えたものが、頭上に言った途端に小さく見えるのかふしぎですよね。
この現象に錯視が関係しているのです。地平線から見える月が大きく見えるのは、地平線上の樹々や丘陵、その他のものが隣にあったからだと考えられています。
そして、今回のドレスと同じように隣に何があるかでそのもの自体の色も違って見えます。
有名な錯視に灰色の紙切れが白に囲まれていると濃く見え、黒に囲まれると淡く見えるというものがあります。
そして、実は、この錯覚がないと私たちの生活はとても不便で味気ないものになってしまいます。
というのも、左右の目を画素数に例えると約100万画素…安物のデジタルカメラほどしかないそうです。それを錯覚によって補って豊かな世界にしてくれているのです。
そして、私たちが平面に描かれた芸術的な絵を楽しめるのも、こういった錯視の効果があってこそというわけです。
脳が騙されてる世界を味わってみたいと思います。
錯視を体感したい方はこちらもどうぞ…
http://www.ritsumei.ac.jp/
http://www.huffingtonpost.jp/
http://matome.naver.jp/odai/
スリットを動かすと動き出す