もうすぐ12月。だんだんと寒くなってきましたね。
寒いとついつい、外に出るのがおっくうになって、
暖かいところでまったりしたくなっちゃいます。
運動が身体にいいとはわかっていても、それを始めるまでのハードルが結構高かったりします。
始める前は、寒いし、めんどくさいし…と思っていても、
実際、身体を動かし始めると妙に楽しくなった経験はありませんか?
私は小さい時から運動が得意ではなかったので…というか、
むしろ苦手だったので、特に運動を始めるまでに心理的ハードルの高さを感じるのかもしれません。
ただ、運動が苦手と思っている私でさえも始めると意外と楽しくなることがあります。
どうして、運動をすると楽しくなるのでしょうか?
この時の脳のメカニズムに関するおもしろい記事を見つけました。
『運動時、私たちの脳に何が起きてどのように幸福感をもたらしているのか?』です。
運動を始めると、私たちの脳はまずストレスを感じます。
運動によって心臓への負担が増えていくと、
脳はなんらかの敵と戦っているか敵から逃げていると思うそうです。
そして、自分自身を守るため、BDNFという神経栄養因子を分泌します。
BDNFは、神経細胞の成長を促す物質で、記憶を行う神経細胞を守ったり、
治したり、リセットスイッチとしての役割を果たします。
このBDNFの働きで、私たちは運動をすると頭がすっきりして、気持ちが楽になるわけです。
そして、もうひとつ鍵になる物質があります。それがエンドルフィンです。
ストレスと戦う化学物質で、BDNFとほぼ同じ時に分泌されます。
エンドルフィンは、運動の不快感を最小にして、
痛みをブロックするだけではなく、多幸感とも結びついていると言われています。
しかも、このBDNFとエンドルフィンはどうもクセになるそうです。
つまり、また分泌させたい気持ちになるということです。
ペンシルベニア州立大学の研究によると、幸福感や生産性には、
どれくらい運動をしたのかはあまり関係がないそうです。
まずは、自分ができそうなところから始めてみて、
身体を動かすのも意外と楽しいじゃないということを体感することから始めるのもいいかもしれません。