私たちが何かをしようとする時、確実に成功するも
ちょっとした冒険が好きなのです。
おもしろいことにこの性質は、人間だけではなく、動物に
鳩で行った実験です。
AのカゴとBのカゴに鳩を1羽ずつ入れます。
どちらのカゴにも餌のスイッチがあり、鳩がくちばしでそ
Aのカゴはスイッチを押すと100%餌が出ます。
Bのガゴはスイッチを押しても時々しか餌が出ません。
すると、Aのカゴにいる鳩とBのカゴにいる鳩では、とる行動が違ったのです。
Aのカゴの鳩はお腹が空いた時だけスイッチを押しました
ところが、Bのカゴの鳩はお腹のすき具合に関係なく、
そして、押す頻度が一番高かったのが、確率50%の時だ
サルでも似たような実験がされています。
こちらは、サルの前にAとBの2台のジュースタンクを置
Aのタンクはボタンを押すと150mlのジュースが出て
そして、Bのタンクはというと、ボタンを押すと100
そうすると、サルはBのボタンを押し続ける傾向があった
つまりは、100%結果が約束されているものよりも、多
このように、「ある行動に対して毎回ご褒美を与えるより
とはいっても、人間の場合は、いろいろと考えすぎてしまうので、そう単純にはいかないかもしれません。
失敗への恐れが強すぎれば、いくら望んでいても行動にうつすことは難しくなります。
そういう人では、100%結果が保証されたものを好むでしょう。
また逆に、ギャンブル依存のように、その当たるかどうかのハラハラドキドキする感じや大きくあてた時の快感が忘れられないという人もいるかもしれません。
自分の中の満たされないも
なんだか人間ってめんどうな生き物ですね。
Johansson P et. al. Failure to detect mismatches between intention and outcome in a simple decision task. Science 10:116-119, 2005