集団だと思考はリスキーなものになる~リスキーシフト~

集団だと思考はリスキーなものになる~リスキーシフト~Harmonista65

同じ目標に向かって皆でいっしょに行動するとき、いろいろと話し合ってどうしていくか決めると思います
昔から「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるように、話し合うことによって、一人では考えつかないようなアイデアが生まれ、よりよい方法がみつかることがあります。

そのいっぽう、話し合うことによる問題点もあるようです。
実は、一人で考えているときは穏健な結論を出す人が、集団で議論したり行動したりすることによって、他人の極端な意見に同調したり、大胆な行動をとると言われています。
これは、アメリカの心理学者ストナーが提唱し、「リスキー・シフト」や「集団思考」と呼ばれています。

思考は、個人では安全策に傾きやすいのですが、集団になると急進的でリスキーなものに切り替わりやすいのです。
しかも集団の中にいると、リスキーな思考から出した結論の危険性を正しく認識することも難しくなってしまうようです。
そのため、一人で考えているときには下さないような大胆な決定をしてしまう可能性があるのです。

昔、「赤信号みんなで渡れば怖くない」というネタを聞いて多くの人が笑ったように、一人だとできないけれど皆といっしょだとやってしまうという心理は普遍的現象なのでしょう。

そして、このリスキー・シフトは、本来時間をかけてじっくり煮詰める必要がある事項を、急いで決めようとする場合や、社会から隔絶した状況下で重要事項を決めるというときに発生しやすいといわれています。

集団で何か重要なことを決める時には、このような思考になっていないか注意するといいかもしれません。

元ネタはこちら
http://woman.mynavi.jp/article/131203-74

脳とこころの豆知識 ― ビジネス

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