自ら行動することでより多くのものを受け取れる

自ら行動することでより多くのものを受け取れるHarmonista138

私たちは、同じ経験をしたとしても、ただ単に受け身でいる時と自らがすすんで行動した時とでは、受け取るものが違ってしまう可能性があります。

それを示唆するおもしろい実験があります。
ただ、対象はネズミですが…。

アメリカのデューク大学のクルパ博士らが行った実験です
ネズミのヒゲにものが触れた時の一次体性感覚野、つまり感覚に関係する脳の部位の反応を以下の2つの条件で記録しました。
1. 実験者がネズミのヒゲに物を接触させた
2. ネズミが自らヒゲを動かして物に触れた

同じネズミが同じものに触れたわけですから、感じる感覚は一緒でしょって思いませんか?
ところが、この2つでは、全く脳の活動が違ったのです。

同じものがヒゲに触れ、同じ感覚が脳に伝わっているにも関わらず、自らヒゲを動かした時のほうが、10倍近くものニューロンが強く活動していたのです。
もうビックリですよね。10倍ですよ。

つまり、同じ経験をしたとしでも単に受け身な態度の時よりも自ら能動的に受け取りに行った時の方がより脳が活性化して感じ取れるってことでしょうか。
能動的な方が受け取る準備ができているんですかね。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15218154

脳とこころの豆知識 - 記憶と学習 - 記憶力を高めるには

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です