読み聞かせ

読み聞かせHarmonista160

「読み聞かせ」は、子供の想像力や言語能力を高め、感情も豊かにするといわれています。
この「読み聞かせ」の効果を語る時に、引き合いに出されているのが「クシュラの奇跡」という本です。

クシュラは、複雑な障害をもって生まれたニュージーランドの女の子です。複数の医師から精神的にも身体的にも遅れていると言われていました。

染色体異常があって、脾臓・腎臓・口腔の障害と筋肉麻痺がありました。
そのため、2時間以上寝ることができませんでした。3歳になるまで物も握れず、自分の指先より遠いものはよく見えませんでした。

この多くの障害を抱えた女の子に、両親は生後4ヶ月から一日14冊の本を読み聞かせを行いました。そうしたところ、彼女が5歳になる頃には、彼女の知性は平均よりはるかに高く、本が読めるようになっていました。

では、「読み聞かせ」をしている時、脳はどのような活動をしているのでしょうか?
日本大学大学院総合科学研究科の泰羅雅登教授を中心とする研究チームによって行われた実験です。

「読み聞かせ」中に読み手である母親の脳と聞き手である子供の脳の活動を調べています。
すると、母親の脳では前頭前野が活発に働き、子どもの脳では大脳辺縁系が活発に働いていました。

前頭前野は、思考や創造力、コミュニケーション、感情のコントロールといった役割を果たしています。いっぽう、大脳辺縁系は喜怒哀楽を生み出し、その感情に基づいて基本的な行動を決めている部分です。

つまり、「読み聞かせ」は、子供の情操の発達だけではなく、読み手である母親にとってもとても良いツールであるということです。

元ネタはこちら
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/lab/ichikawa/johoka/2008/Group3/yomikikase_eikyou5.html
http://m3q.jp/t/339

脳とこころの豆知識 ― 脳の発達から子供を理解する

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