赤ちゃんの泣き声は母国語の特徴を持っている

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万国共通のように思える赤ちゃんの泣き声ですが、実は国によって微妙に違うって知っていますか?
実は、すでに赤ちゃんの泣き声にもその国の言葉の特徴が出ている...と言われています。
どうも、詳しく分析すると母国語のイントネーションが反映されているらしいのです。

ドイツの赤ちゃんはドイツ語にありがちな尻上がりのアクセントで泣き、フランスの赤ちゃんはフランス語にありがちな尻下がりのアクセントで泣きます。
すごいですよね。胎内にいるうちから周りの声を聞いている証拠です。

母親のおなかを蹴ったり、身体をよじらせたりするのは、承認のしるしと解釈すると、胎児は初めて聞くお話よりも何度も聞いたお話の方が好みであり、人間の声、特に母親の声に強い関心を示すそうです。
すでにその時から学習が始まっているんですね。

そして、赤ちゃんが言葉を自然に覚えるには、幼児期に言葉に接している必要があります。
実際、その時期に言葉に接していないと脳に変形をきたす...という事が証明されてしまった残念なケースもあります。

1970年、ロサンゼルスで起った事件です。
13年間、見るものや遊ぶものがない部屋に閉じ込められていた女の子が発見されました。
発見当時13歳であった彼女が発した言葉は「やめて」と「もういい」だけだったそうです。
その後の語学学習で語彙は増えたものの文法は結局身につかなかったそうです。

彼女の脳を調べると言葉に関係する領域が委縮していました。
そのことから、彼女は言語を環境音と区別することができないのではないかと考えられています。

脳とこころの豆知識 ― 脳の発達から子供を理解する

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