リハビリの重要性~突発性難聴~

リハビリの重要性~突発性難聴~Harmonista143

先日、ネットで「音楽で突発性難聴患者の聴力が回復する」という記事を見かけました。
自然科学研究機構 生理学研究所の岡本秀彦特任准教授と柿木隆介教授らが、1月29日のScientific Reportsで報告したものです。

突発性難聴は、あるとき突然、片側の耳が聞こえなくなる病気です。日本では、最近、この病気になる方が増えています。
はっきりとした原因はわかってはいませんが、この病気になる人は野菜をあまりとらない傾向があり、発症前にストレスがあることが多いようです。

当然、片方の耳が聞こえなくなるわけですから、この病気になった人は、良いほうの耳でばかり音を聞くようになります。つまり、悪いほうの耳を使わなくなるのです。
私たちの身体というのは、使わないものは衰えていきます。そのため、ますます悪いほうの耳が聞こえにくくなり、さらによいほうの耳でだけ音を聞くという悪循環が生まれるのではないかと考えられるのです。

そこで、行ったのが、悪いほうの耳をリハビリするということです
どうしたのかというと、良いほうの耳をふさぎ、悪いほうの耳で音楽を聴いてもらうということを行ったのです。

すると、ステロイドだけで治療した場合と比べて、明らかに聴力の回復が良かったのです。
しかも、悪いほうの耳で聴いた時に生じる脳の活動まで、3か月後には正常の人と同じくらいまで回復していたのです。

「音楽を聴く」リハビリだったら、薬の副作用もないし、いいですよねぇ~。
それにしても、ちゃんと使うって本当に大切なんですね。

元ネタはこちら
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2014/01/br.html
突発性難聴に関してはこちら
突発性難聴

脳とこころの豆知識 ― その他

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