期待した通りの人になる~ピグマリオン効果~

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子供や後輩、部下に対して、「こいつはできる」と思って、相手の能力を信頼して期待することありますよね。
実は、期待することによって、相手もその期待にこたえるようになるという現象があります。
ピグマリオ ン効果という名前がついています。

1960年代に海外でされた実験です。
小学生に知能テストをしました。
そして、その担任に「このテストは将来の学力の伸びが確実 に予測できるものです。まだ研究中なので結果を教えることはできませんが、先生にだけ、将来伸びる子の名前を教えましょう。」と伝えます。

でも、実際は、そこで『将来伸びる子』として教えられた数人の生徒は、知能テストの成績に関係なく、ランダムに選ばれた子供でした。

ところがです。
それから1年ほどしたあとで、同じ生徒たちに再び知能テストをした結果が、驚くべきものだったのです。

というのも『将来伸びる子』として名前をあげられた子は、 そうでない子に比べて明らかに成績が上がっていたのです。

つまり、相手に対して期待することで、無意識のうちに相手に接する態度が変わってしまい、それによって学習効果が変わったのではないかと考えられるのです。

これは、子供にだけおきる現象ではありません。
老人ホームでも「治る見込みが高い」と診断された人の方が、よくなるという報告もあります。

驚くことに、人だけでなく、ネズミにも同様の現象がみられるのです。
迷路実験を行う際に、学生にネズミを2つのグループに分け、1つは「よく訓練されたネズミ」、もう一方は「のろまなネズミ」と言って渡します。すると同じ系統のネズミにも関わらず「よく訓練されたネズミ」と言って渡されたネズミの方が成績が良いそうです。

不思議ですよね。
そして、どうしてそうなるのか?という疑問が出てきますよね。

実は、学生をよく観察してみると、学生が「よく訓練されたネズミ」と言われたそネズミに対して、無意識に丁寧に扱っていだそうです。

こちらが相手をどう思うかで、相手がどれくらい能力を発揮できるかが変わってくるんでしょうね。
まぁ、期待しすぎて、相手が重荷に感じるようじゃあ困りますけどね。

脳とこころの豆知識 ― 脳の発達から子供を理解する

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