脳の発達がわかると、子供の行動が理解しやすくなります。
特に3歳までは、脳の神経細胞が増える大切な時期と言われています。
ただ、それは反対の立場から見ると、子供の脳と大人の脳では、大きな違いがあるという事でもあります。
日々の子供たちの成長に感動するなど、子供たちは大きな喜びを与えてくれる存在です。
いっぽう、感情の赴くまま行動をする子供を相手の毎日の育児は本当に大変だと思います。
でも、自分も昔は同じように子供でした。子供は、いつかは成長していきます。
脳の発達という視点から、子供の心理についてみてみましょう。
人の大脳の中で、最初に発達するのが空間を認識することに関係する頭頂葉と呼ばれる場所です。
赤ちゃんは6ヶ月ごろになると、「いないいないばぁ」をした時に喜びます。
これは、この空間の認識ができ、物の永続性がわかるからとされています。
つまり、「いないいないばぁ」をした時に隠れた顔が、本当に消えたわけではないことをちゃんとわかっているからこそ喜ぶのです。
お母さんが「いないいないばぁ」をした時のことを想像してみてください。
本当にお母さんがその場からいなくなったと思っているとしたら、きっと大泣きしますよね。
顔は見えないけどお母さんはちゃんとその場にいるんだとわかっているからこそ、赤ちゃんは喜ぶのです。
ただ、脳の他の領域がまだ発達していないので、なぜ顔が見えなくなるのかという理由まではわかっていないのではないかとされています。
確かに、顔が見えなくなる理由がわかっちゃったら、「いないいないばぁ」をされても、
きっと面白くもなんともないですよね。
この視界から消えたものが本当になくなっているわけではないとわかっているからこそとる行動がもうひとつあります。
6ヶ月までは目の前においてあるおもちゃを隠しても気づきません。
しかし、そのころになると、おもちゃを隠した時に、それに気づいて探すようになります。