育つ環境で言語処理が変わる

育つ環境で言語処理が変わるHarmonista60

昨年、NHK連続テレビ小説で人気だった「あまちゃん」。東北・北三陸の方言にも注目が集まりましたね。

これと関連して、おもしろい報告を見つけました。
私たち日本人が「雨」と「飴」の違いを区別する時、ピッチの上昇と下降で行っています。
ところが、東北や九州地方の一部などでは、ピッチアクセントを使わない無アクセント方言があります。つまり、「飴」と「雨」、「橋」と「箸」を同じように発音します。

東北南部地方の人と東京の人では、「飴」と「雨」などを聞き分ける時の脳の働きに違いがあるのかどうかを調べました。
するとちゃんと違いがあったんです。

「飴」と「雨」を聞き分ける時、東京の人が言語に関する機能を持つ左半球優位だったのに対して、東北地方の人は左右同程度だったそうです。

つまり、東京の人は「飴」と「雨」を単語の違いとして区別したのに対して、東北地方の人は抑揚の違いとして区別したということです。

「環境が人を育てる」とよく言われますが、育った環境で、言葉を処理する時の脳の部位まで変わっちゃうんですね。

元ネタはこちら
http://www.riken.jp/pr/press/2013/20131019_1/

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

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