自己開示

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私たちの幸せに最も関係しているのが、人とより良い関係を築けているかどうかと健康だそうです。
とはいっても、よく言われていることですが、変えることができるのは、自分自身と未来だけです。そのため、とかく相手が絡む人間関係を良好に保つというのは、なかなか難しい面もあります。
特に、社会的な表面的かかわりだけでなく、より親密な関係を築こうと思うとなおさらです。

では、実際、相手との信頼関係を結び、より良い関係を築いていくにはどうしたらいいのでしょうか?

そこで大切になってくるのが、自己開示と相手を思いやる気持ちです。
私たちは、人にする話の30-40%を自身の体験が占めているともいわれています。
しかし、どういう内容の話をするのかというのは、自分の精神的な状態や相手への信頼感で変わってきます。

もちろん、誰にでもなんでも全て自己開示するのがよいということではありません。
それほど親しくもないうちに、赤裸々に何でも話されても内容によっては信頼関係を築くどころか逆効果になることもあります。

その内容の話をしたときに、自分自身や相手がどう感じるのだろうかということを感じとるというのが大切になってきます。

実は、自己開示というのは、自分自身にとってのごほうびでもあります。というのも、私たちが自己開示をしたとき、快楽を感じる脳の報酬系と呼ばれる場所が活性化するのです。

これは、嘘をつくということが私たちにとって負担になるという事実とあわせて考えてみてもとても面白いものだと思います。

自分自身の気持ちに素直になって、相手にそれを表現すること。このことがより良い人間関係の決め手になるのです。
もちろん、もう一つの大切なポイント、相手を思いやるということは不可欠ですが。その中でバランスをとりながら行っていくという事が大切になるのです。

そして、私たちの心理として、返報の法則というのがあります。
つまり、自分自身が相手に対して心を開いたら、自然に相手も心を開きたくなるということです。

とはいっても、ありのままの自分を伝えるというのはときには勇気が必要です。
無理をせずに行うのがよいのかもしれません。

http://www.pnas.org/content/early/2012/05/01/1202129109.abstract

脳とこころの豆知識 - 人間関係をよくするには

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