脳は使えば使うほど賢くなる

脳は使えば使うほど賢くなるHarmonista17

年を重ねても若々しい人というのは、常に好奇心をもってチャレンジしています。
たとえば、80歳で三度目のエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんは、年を重ねてもなお若々しい感じがします。

以前に「クローズアップ現代」でその三浦さんの脳を調べた国立長寿医療研究センターの方が語っていたところによると、三浦さんには高齢者によく見られる脳の委縮がなかったそうです。

逆に、仕事中心の生活で趣味もない人が、仕事を辞めた途端、なんとなく物忘れが出てきたというのもよくある話です。
それくらい、脳には外部からの刺激が必要なのかもしれません。

東京大学の廣川信隆特任教授がおもしろい報告をしています。
NMDA受容体という記憶・学習に関わる物質を運んでいるKIF17というモーター蛋白質があります。
KF17が多いマウスは作業記憶も空間記憶も優れていることが分かっています。
このKIF17ですが、NMDA受容体を運べば運ぶほど神経細胞がKIF17を作るという正のフィードバックがありました。

つまり、「使えば使うほどそれに関連した脳が活性化する」、「勉強すれば勉強するほど頭が良くなる」という事を実証したわけです。

いろんなことにチャレンジしながら、ステキに年を重ねたいものです。

細胞内輸送にかける思い

脳とこころの豆知識 - 記憶と学習 - 記憶力を高めるには

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