オノマトペ~擬音語擬態語が持つ効果~

オノマトペ~擬音語擬態語が持つ効果~Harmonista38

先週末、友人主催の「大人の国語」に行ってきました。
『平家物語』の『敦盛の最期』を①知る、②わかる、③使うの3つのステップに分けて教えていただきました。
学生時代は得意じゃなかった国語ですが、経験を重ねた今だからこそ味わえるものがあって、とてもおもしろかったです。物語を通じて、自分や他者、社会について考え、他の人の多様な意見を聞くというのは貴重な経験でした。
昔の言葉の持つ音の響きが、物語の味わい深さを増しているような気がしました。

ところで、私たちは、音が持つ響きによっていろいろなイメージや感情をもつことがあります。

アメリカのケント州のDarryl W Miller博士は、話の中に『音』、つまり擬音語や擬態語を混ぜることで、イメージが促進される事を実験で証明しました。
サウンド効果というそうです。

司会者やキャスター、落語家や咄家さんなど、おしゃべりのプロの人たちは、この擬音語・擬態語を頻繁に使う事で、私たちの頭の中にイメージを描き出すのが得意であるとも言われています。
プレゼンテーションの天才と言われているスティーブ・ジョブズも『オノマトペ』を多用していたそうです。

もともと、日本語では、擬音語・擬態語などの事を総称した『オノマトペ』が、他の外国語に比べて非常に多いとされています。なんと、3倍とも5倍ともいわれています。
すでに、平安時代に書かれた『今昔物語』や『源氏物語』にも、この『オノマトペ』は見られています。

そして、音によって抱く印象には、ある程度の共通認識があるとの指摘もあります。

清音「さらさら」「かたかた」「とんとん」では、清らか、軽快、小さいというイメージを抱き、濁音「ざらざら」「がたがた」「どんどん」では、鈍重、濁り、大きいというイメージがわきます。

だから、相手により鮮やかなイメージを伝えやすいんでしょうね。

調べていたら、こんな商品がありました。個人的にはカルタが気になる…
オノマトペサウンドかるた
https://www.eyeup.co.jp/product/onomatopee.html
オノマトペを利用した言語イメージ判定システム
http://www.open-innovation-portal.com/open/it/onomatopoeia.html

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

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