私たちがたった一人で生きていくというのはかなり難しいことです。
ふだん一人で生きていると思っていたとしても、よくよく考えてみれば、多くの人たちが社会を整えてくれているという前提があってこそです。
そのため、自分にも相手にも思いやりをもって協力し合うということが、生きていく上で重要になってくるのでしょう。
それを考えると、よりよい社会を作っていく上で、それぞれの特性を尊重し活かすことは効率の良い方法なのではないでしょうか。
お互いに協力し合って生活を成り立たせているというのは、なにも人間に限ったことではありません。もしかすると、生きているものすべてに本能的にも備わって
スイスのヌーシャル大学のブシャリ博士らが行った魚を使った実験
ホンソメワケベラという独特の行動をする魚です。この魚はクエや
このホンソメワケベラですが、実は本当は寄生虫よりも、クエやハ
つまり、クエやハタの状況のことも考えることで、ホンソメワケベラは長く食料にありつけるわけです。
ブシャリ博士が行ったおもしろい実験があります。
このホンソメワケベラが
相手のことを考慮せずに、本能だけで食べているのであれば、寄生虫
ところが、ペアで清掃している時は粘液を食べる率が半分程度に減
しかし、ここで問題になるのが、粘液を食べる率が減るのは、クエ
そこで、博士たちは、水槽で飼っているホンソメワケベラに、餌と
すると一匹の時は「エビ」を好んで食べるのですが、二匹で餌を分
ホンソメワケベラがどう思ってこういう行動をとっているのかはわ