豊かな環境が脳を育てる

豊かな環境が脳を育てるHarmonista60

昨日、アルツハイマー病で蓄積がみられるβアミロイドが睡眠不足で増えるという話をしました。

このβアミロイドはカード遊びや読書などの環境刺激によって減少するのではないかと考えられています。

シカゴ大学のシソディア博士が行った実験です。
アルツハイマー病ネズミを通常の特に環境刺激のない飼育檻で育てた場合とペットを飼うかのようにトンネルや回転車などのおもちゃをいれた飼育檻で育てた場合でβアミロイドを比べました。

すると、環境刺激のある飼育檻で育てられたネズミでは、βアミロイド量が70%も少なかったそうです。

さらに、詳しく調べたところ、なんとこの豊かな環境で育ったネズミの脳では、βアミロイドを分解する酵素が増加していたそうです
つまり、このβアミロイドを分解する酵素の増加が脳へのアミロイド蓄積を防いだと考えられるのです。

幼い時から豊かな環境で育ったネズミは好奇心が大きく、恐怖心が少なく、探究心を示す行動を示すふるまいをしていたという報告もあります。

脳とこころの豆知識 - 記憶と学習 - 記憶力を高めるには

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