ファーストフードのロゴでスピードアップ

ファーストフードのロゴでスピードアップHarmonista65

私たちの思考や判断は、意外といろいろなものの影響を受けています。

果物の話をした後では、「赤といえば?」と言う質問をされた時に「りんご」や「いちご」を思い浮かべやすくなりますが、それが車の話をした後になると「信号機」や「スポーツカー」を思い浮かべやすくなります。
このように、先行する刺激が、後の刺激(質問など)に影響を与えることをプライミングと言います。

カナダで行われたおもしろい実験があります。
皆さんにもおなじみのファーストフード店のロゴを使った実験です

被験者に、マクドナルド、バーガーキング、ケンタッキー、サブウェイ、ウェンディーズなどのファーストフード店のロゴを12~80㎜秒という非常に短い時間見せます。
すると、ロゴをみる前に比べて、文章を読む速度が速くなったそうです。

それだけではありません。
スキンケア商品を選んでもらったところ、より短時間でケアできるものを選ぶようになりました。
さらには、「今少しのお金をもらうか、後でそれよりも多いお金をもらうか」を聞いたところ、「今もらう」と回答した人が増えたそうです。

確かに…ファーストフードは、その名前の通り、注文してから出てくるのも早く、手軽にすばやく食べられます。
そのイメージがしっかりとロゴに結びついているのでしょう。

とはいえ、そのロゴを見ただけでスピードアップするなんて、ヒトって意外と単純にできているんですね。

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

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