心を込めると前頭葉が活性化する

心を込めると前頭葉が活性化するHarmonista68

日常生活をていねいに過ごすことは大切であるということが言われています。
実際に脳の活動一つとっても、日々のなにげない動作を心を込めて行うことで前頭葉が活性化するということが分かっています。

心を込めて行った時とそうでない時の脳の状態を「キャベツを刻む」「アイロンをかける」といった日常の単純な作業で調べました。もちろん、心を込めようがそうでなかろうが運動に関係する運動野や前運動野、感覚に関係する感覚野は活性化します。

ところが、心を込めて行った時には、脳の「前頭葉」も活性化していたのです。雑巾がけや洗濯物を畳むといったことでも同様の結果が得られたそうです。
行っている動作は同じなのに。

前頭葉は、人間でもっとも発達し、「人を人たらしめる場所」と言われるくらい、人間らしさに関係した場所です。
というのも、前頭葉には下記のような働きに重要な関係があるからです。

1) 前頭葉背外側:構成や注意、何かをしようとする意志
2) 前頭葉眼窩面:社会的に適切な行動、他人への共感
3) 前帯状回:動機づけ、自発性

そのため、前頭葉に障害を生じると、周囲に対して無関心・無頓着になったり、注意力がなくなり、反応性が乏しくなったり、状況を理解し、推理したりする事が難しくなったり、抑制がきかず感情のままに行動してしまったりします。

日々の生活をていねいに送ることが自分も他人も大切にすることにつながるのかもしれません。

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