痛いの痛いの飛んで行け~

痛いの痛いの飛んで行け~Harmonista154

子供の頃、転んでけがをした時に、「痛いの痛いの飛んで行け~」と言われたことがある方も多いと思います。
けがの状況が変わるわけではないですが、意外と痛みが和らいだのではないでしょうか。

実際、「痛みが飛んでいく」ということをイメージすると痛みが軽減するらしいのです。

アメリカのノースカロライナ州にあるデューク大学医療センターの研究者が行った実験です。
原因不明の慢性腹痛を持つ子供34人に対し、痛みを和らげるイメージトレーニングを行いました。
すると、痛みを和らげるイメージを持った子供たちは、薬だけで治療した場合よりもずっと痛みが和らいだそうです。
ちなみに、その痛みを和らげるイメージというのは、「キラキラしていて暖かく、バターのように溶けかかっているものが手にのっていて、それをおなかに塗るとおなかの痛みがなくなる」といったものでした。

実際、痛みというのは、いろいろな心理的な影響を受けることがわかっています。

例えば、パートナーに手を握ってもらうと痛みが軽減し、実際に痛みを感じたときに生じる脳の活動性も低下することが証明されています。しかも、面白いことに手を握ってくれるパートナーに対して愛情を感じているときにだけ効果があるというのです。

しかも、パートナーが電気刺激を受けているところを目撃しただけで、自分が電気刺激を受けた時に活性化する場所が活性化するらしいのです。
おもしろいですね。

UNC study: Children can greatly reduce abdominal pain by using their imagination
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-10/uonc-usc100809.php

Why it hurts to see others suffer: pain and empathy linked in the brain.
http://theconversation.com/why-it-hurts-to-see-others-suffer-pain-and-empathy-linked-in-the-brain-48336

脳とこころの豆知識 ― その他

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