自分であると認識するのは意外と難しい?!

自分であると認識するのは意外と難しい?!Harmonista88

私たちが自分を見て自分と認識できるためには、複雑な脳の機能が関係していると考えられています。
私たち人間は鏡を見て、自分であるとわかります。

動物の中で、鏡を見て自分であるとわかることが確認されているのは、チンパンジー、オラウータン、イルカ、ゾウなどごく一部であるとされています。
これらの動物の共通点というのが、脳が体重に比べて大きいことです。

そのため、自分の顔を見て自分とわかるためには、高度に発達した脳の機能が必要であると考えられています。

人間でいっても、自分の顔を見て自分とわかるのは2歳くらいからとされています。
逆に、アルツハイマー病の方の中には、鏡に映る自分を見て自分と認識できなくなる人もいます。
鏡に映る自分を見て、「私の友達」と呼び、自分と似ていることは認めるものの、自分であることは決して認めません。

しかし、驚くべきことに、そういう方であっても顔を洗ったり身づくろいをしたりする時に、問題なく鏡を使う事はできるのです。

ここが悩ましいところです。
この方は本当に鏡に映った自分を自分とわかっていないのでしょうか?
それとも本当はわかっているのでしょうか?

こういう事例から、自分を自分として認識する過程が1つの単純な経路で行われているのではなく、複数の経路が関与しているのではないか…ということがわかってきたのです。

鏡に映った自分を見て、自分とわかるっていうことにもこれだけ脳が使われているわけです。
自分で自分自身のことを理解するのが難しいわけです。

脳とこころの豆知識 ― 認識できるのは潜在意識のごく一部

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