懐かしい音楽の効果

懐かしい音楽の効果Harmonista90

音楽は、自律神経系、免疫系、ホルモン系に影響を与えると言われています。
最近は、音楽の効果が見直され、その効能についての報告も増えてきています。

音楽を聴くことでストレスが軽減されたり、過度の緊張状態から解放されたり、
免疫を司るナチュラルキラー細胞 (NK細胞)が増えたりするということがわかってきました。

高齢者では、なじみのある音楽を聴くことで、消極行動(外へ出たり人と会ったりするのを嫌がる、趣味や娯楽などの活動をしない、何もせずボーっとしている)が減り、
行動することが増えるため、身体を動かす能力が向上すると言われています。

それだけではなく、なじみの音楽には昔を思い出させる効果があり、
認知症の回想法としても役に立つそうです。

回想法は、アメリカの精神科医バトラーが提唱したものです。
10~15歳の時の記憶には、ADL(日常生活動作)の記憶が含まれています。

日常生活動作というのは、食事を食べる、洋服を脱いだり来たりする、
トイレに行く、顔を洗う、歯を磨く、お風呂に入るなど日常生活を送る上で不可欠な行動のことを言います。
一人で生活するのに最低限必要となる行動っていうことですね。

この時の記憶を思い出すことで、これらの機能が保たれやすくなるというのです。
それだけではなく、自尊心の回復や周囲への配慮などの社会性の改善も期待されています。

回想法には、写真や絵、草花なども使われますが、音楽は最も適しているともいわれています。これは、音楽の強い情緒性が、特に長期記憶と結びつきやすいためだとされています。

下記も参考に
回想法について

脳とこころの豆知識 ― その他 - 音の持つ力

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