何度も見かけるものは好きになるHarmonista
人の好み…というのは、案外、周りの状況によって左右されてしまいます。
何度も見かけるものは好きになりやすいという性質があることは聞いたことがあると思います。もちろん、最初の印象が悪くなければ…という前提つきですが…。
そのため、露出の多い俳優さんは好感度調査で上位になり、企業は広告に多額のお金をかけます。
単純接触現象と言われるこの効果以外にも、人の好みを左右するものにはいろいろな要因があります。
例えば、次のような実験があります。
ヘッドフォンを新たに販売するための事前調査をします。その商品が人気がでるかどうかをボランティアのモニターさんに聞きます。
調査室でペンを渡し、ヘッドフォンの使用感をアンケートに記載してもらいます。
そして後日、今度は2本のペンについてどちらが好みかを聞きます。そのうちの1本は前日に使用したものです。
するとヘッドフォンに対してポジティブな発言をした人は、その時に使用したペンの方を好みだと答え、ネガティブな発言をした人は、別のペンを好みであると選ぶ傾向があったそうです。
そして、人はいったん好みであると選んでしまったら、選択を正当化しようと頭の中でそれを好きな理由まで作ってしまう傾向さえあります。
不思議ですよね。
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