母乳で育てたお母さんは高血圧になりにくい

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赤ちゃんにとって、お母さんの存在は、自分が生きていくという事だけをとっても、とても大切なものです。
そして、赤ちゃんには母乳というのは最高の食事であり、授乳によるスキンシップも愛情を育てる面で欠かすことができないものです

でも、この授乳という行為は、赤ちゃんにだけメリットがあるというわけでもなさそうです。
西シドニー大学の研究チームが行った実験です。

オーストラリア国内に住む45歳以上、7万4785名の女性を対象に調査しました。
すると、過去に合計して6カ月以上、もしくは1人の子どもにつき3カ月以上の母乳育児の経験がある女性というのは、将来的に高血圧になりにくかったのです。
日頃の運動量やBMI(肥満度指数)、喫煙歴など、高血圧になるその他の要因を考慮した場合でも、母乳育児の経験と高血圧のリスク低下に相関関係があるそうです。

母乳で育てることが、なぜ高血圧になるリスクを下げるのか。詳細の理由は、まだわかっていません。しかし、母乳を与えている最中に体内に分泌されるホルモンが関係しているのではないかという説もあります。

実際、母乳をあげている時というのは、オキシトシンやプロラクチンというホルモンが分泌されます。
これによって、さらに母乳が出やすくなり、子宮も元に戻りやすくなるだけでなく、母親としての行動をとりやすくなるとされています。

イギリスのケンブリッジ大学は、もっと驚くような報告をしています。
71歳~100歳の女性81人を対象に行ったものです。それによると、なんと母乳で子供を育てた経験がある人は、アルツハイマー病になるリスクが低かったというのです。
当然、症例数が少ないので、もう少し検討は必要かもしれません。

母乳をあげるということは、赤ちゃんにだけではなく、お母さんにもちゃんとメリットがあるんですね。
いくらお母さんにとってもメリットはあるとはいっても、毎日毎日、1日に何回も赤ちゃんのために母乳をあげるというのは、とても大変な事だとはおもいますが…。

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