高いところが怖かったりとか、犬が怖かったりとか、なにか特別な状況や動物、物に対して怖いと感じる人たちがいます。
そういう人たちの中には、犬に咬まれたとか追いかけまわされたといった明らかな原因がある場合もあれば、いっぽうで、そういった経験をした覚えもないのに起こってくるという場合もあります。
そういう原因が分からないけれど怖いというものの中に
というのも、新しいことを覚えるための場所、つまり経験したことを記憶する場所とそのときに感じた感情を記憶
そして、3歳までは何をしたかということを記憶するのは難しいのですが、そのときに感じたことだけは記憶として残っている可能性があるのです。
なので、怖い理由はよくわからないけれど怖いということ
私たちが新しく物事を
厳密なことをいうと海馬が障害されても手続き記憶
ちなみに、手続き記憶とは行動により再生される記憶のこ
そして、感情も、海馬が障害されても新しく記憶されます。
それを示す海馬損傷の方に対して行われた心理学的実験があります。
海馬が障害されているので、当然、被験者は5分前のこと
そのため、毎日、「はじめまして」と挨拶し、握手をしま
ある日、主治医が手に針を仕込んで握手をしました。当然
ところが、主治医に「はじめまして」と挨拶はしたものの
つまり、握手をした時に手に針が刺さったことは忘れてい
これは感情の記憶が海馬ではなく、扁桃体に蓄えられるた
小さい時は海馬が充分に発達していないため、3歳以前の
逆に、認知症の方も何があったのかという出来事の記憶は
私たちが不安や恐怖を感じる事には意外な原因があるのか
脳の取扱説明書 p131