最近、世界的にも政府への信頼度が下がっていると言われています。
特に日本は、先進国の中でも政府や行政への信頼度が低いそうです。
信頼されるためには、当然ながら、約束を守る、誠実さを示す、過ちは誠意をもって謝ることなどが重要となってきます。
ところが残念なことに、いったん権力を握ってしまうとこういった当たり前のことが難しくなる傾向があるようです。
普通は嘘をつくと脳にとっても負担になり、身体もストレスを感じます。
そのため、その反応が現れて相手にばれやすいという特徴があります。
これが権力者になると少し違ってくるようです。
というのも、権力者は嘘をついたストレスによる反応が出にくいという報告があるのです。
つまり、ストレスを感じることなく平気でうそをつけちゃうってことです。
一般人からするとちょっとさみしい話です。
コロンビアビジネススクールで行われた研究です。
権力を持っている人、もっと正確に言うと自分には権力があるんだと思い込んでいる人は嘘をつくのが上手いそうです。
ふつう、人は嘘をつく時には、否定的な感情がでたり、ストレスを感じたり、嘘がバレるのではないかという恐怖を感じたりします。そのため、そわそわしたり、話すスピードが変わったりして、「嘘をついてます」という合図を自分から送ってしまう事が多いとされています。
ところが、『自分には権力があるんだ』と思っている人の場合は、そういう反応が少なくなってしまうのです。
どうも他の人達に社会的影響や金銭的影響をおよぼす立場に立ってしまうと、良い気分になってしまうそうです。その良い気分というのが、ちょうど嘘をついた時と正反対にあたるそうです。
そのため、嘘をついた時のマイナスの影響が少なくなって、うまく嘘をつけるというわけです。
要するに、高い地位について『自分は君たちとは違って偉いんだ。特別なんだよ。』と勘違いしちゃった人は、嘘がうまいというわけです。
ある意味、他人から認めてもらわないと、自分に価値を見いだせない人がそうなりやすいともいえます。
当然、高い地位についてからも真摯に相手と向き合っている人は、そういう勘違いはしないので当てはまらないでしょう。
元ネタはこちら
http://slashdot.jp/story/
People with Power are Better Liars Dana R. Carney, Andy J. Yap, Brian J. Lucas, & Pranjal H. Mehta