楽しい時間は早く過ぎるように感じる

楽しい時間は早く過ぎるように感じるHarmonista

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私たちは同じ時間を過ごしたとしても、その過ごし方によって、その時間を長く感じたり、短く感じたりします。
渋滞にはまってなかなか動かないような時や誰かを待っている時は、それがたとえ5分であってもその5分の待ち時間をとても長いように感じます。それに対して、友達と遊んでいる時のような楽しい時間や締め切り間際の忙しい時間は、あっというまだったと思うでしょう。

私たちが、どれくらい時間がかかったかという予測を間違える要因には、注意、興奮、怖れといった多くのものがあります。

では、それがどれくらい私たちの時間感覚に影響を与えているのでしょうか。
ワシントン大学のElizabeth F. Loftus博士らが行った実験です。
469人の被験者たちに対して、偽の強盗事件をとらえた30秒の映像を見せました。
そして、その2日後、被験者たちに映像で見た強盗行為がどのくらい続いたのかという質問に答えてもらいました。すると、答えの平均は147秒、およそ3倍も長い時間だったのです。

同じようにどれくらい注意を払っているかということもかなり影響しているようです。
ニューヨーク州立大学のヒックス博士らが行った実験です。
被験者は1組のトランプを1つの山に重ねるか、色別に2つの山に分ける、マーク別に4つの山に分けるよう求められました。どの場合にも42秒間その課題をした後、ストップをかけられ、どれだけの時間、課題をしていたかを尋ねられました。

すると全く同じ時間だけトランプを重ねるという行為をしていたにもかかわらず、より注意を払わないといけない4つの山に分ける課題で一番時間が短く感じました。
それぞれの平均時間は1つの山だと52秒、2つの山だと42秒、4つの山だと32秒。

同じ時間を過ごしたはずなのに、感覚的には全く違うわけです。

脳の取扱説明書 p198

Elizabeth F. Loftus et. al. Time went by so slowly: overestimation of event durations by males and females. Cognitive psychology vol.1 3-13, 1987

http://www.readcube.com/articles/10.1002%2Facp.2350010103?r3_referer=wol&tracking_action=preview_click&show_checkout=1&purchase_referrer=onlinelibrary.wiley.com&purchase_site_license=LICENSE_DENIED_NO_CUSTOMER
http://www.jstor.org/stable/1421469?seq=1#page_scan_tab_contents

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